マッチルーム・ボクシングは、18歳のアマチュア界の逸材、ティア・アイトンとの契約を発表する予定である。
ブリストル出身のアイトンは、10歳にしてすでにジュニア欧州および世界キックボクシング選手権を3度制覇し、さらにムエタイ・ワールド・オープンでも優勝したことで話題をさらった。
フェザー級での戦いを主戦場とするアイトンは、2024年6月に開催されたハリンゲイ・ボックス・カップではライト級(60kg)で出場し、準決勝と決勝をいずれもストップ勝ちで制して優勝した。
幼い頃にはオリンピック出場を夢見ていた彼女だが、今こそプロへ転向すべき時だと判断し、同じく10代の
アダム・マカと
レオ・アタンと共にマッチルームの一員となった。
アイトンは今夏にもプロデビューする見込みであり、アマチュアとしての戦績は21戦21勝無敗という完璧なものである。
今年初めには、オーストラリアのスカイ・ニコルソンがシドニーで
ティアラ・ブラウンとWBCフェザー級世界タイトルを争った一戦の前に、アイトンはスパーリング・パートナーとして彼女のキャンプに招かれていた。
今回の契約は、マッチルームが過去1か月で10代の選手と交わした3件目の契約となり、
アンソニー・ジョシュアが近い将来引退する中、その後を担う英国の新世代スターたちの育成を目指す動きの一環である。
レオ・アタンは、ヨークのリージョンズABC所属の18歳ヘビー級選手で、国内タイトルを5度獲得している。彼は7月、マンチェスターで開催予定のジャック・カテラルの興行でプロデビューする可能性が高い。
マッチルーム代表のエディ・ハーンは先月『ザ・リング・マガジン』誌に対し、次のように語っている。
「前にも言ったが、この3人──レオ・アタン、アダム・マカ、そしてティア・アイトンという女子選手──は本当に素晴らしい。非常に若くして、今まさにプロ転向を望む選手が揃うのはかなり珍しいことだ」
「レオとは契約済みで、アダムとも順調に進んでいる。そしてティアに関しても、我々は非常に良いポジションにいると思っている」
それからわずか2週間半後、ハーンは望んでいた10代トリオ全員との契約を完了させた。