テレンス・クロフォードは日曜早朝、故郷ネブラスカ州オマハで自身を称えるパレードの直後に警官に銃口を向けられて拘束され、危険運転で切符を切られる。
警察によると、警官が運転席側の足元に銃を確認して銃を抜き、乗っていた4人に車を降りるよう命じたという。
その後、クロフォードは現場で解放されたと報じられる。
オマハ警察はジョン・ユーイング市長とトッド・シュマダラー警察署長が承認した声明を発表し、シュマダラー署長が今回の件について内部調査を指示したことを明らかにする。
声明の一部はこうだ。
「午前1時30分直前、ダウンタウン地区で勤務中の警官がノース12番街とキャピトル・アベニュー付近で車両が危険運転をしているのを確認した。キャス・ストリートで交通取り締まりを実施した。
運転手と話している際、警官が運転席側の足元に銃を確認したため、安全確保のために乗っていた4人全員に銃口を向けて車から降りるよう命じた。運転手は免許証の確認でクロフォード氏と特定され、危険運転で切符を切られた。乗っていた1人はクロフォード氏の警備チームのメンバーで、合法的に銃を所持していたことも判明した。
警察は全員が合法的に銃を携帯する資格を持っていることを確認している。クロフォード氏の要請に応じ、現場には警察の上級監督官と警部が出動した。」
ユーイング市長は別に声明を出す。
「私は今朝早く、オマハ警察がダウンタウンでテレンス“バド”クロフォードを交通取り締まりで止めたと知った。その後、私は直接バド・クロフォード本人と話した。今回の件の重大性と、法執行機関と地域社会の間の信頼関係がいかに重要かを認識し、それが常に関係構築に努める必要を示している。トッド・シュマダラー警察署長は内部調査を約束しており、私はこれを支持し、徹底した調査を求める。我々は事実をすべて集め、結果を市民に透明に公表する。
私の心は、この素晴らしい一日と夜の終わりがこのような形になったと知って沈んだ。市の誇りである世界チャンピオンを祝う素晴らしいパレードと、ハートランド・オブ・アメリカ・パークでのイベントを行い、その後、私とチームが参加したスティールハウスでの誕生日パーティーは喜びと誇りに満ちていた。オマハは、この重要な日を良い一日として記憶すべきであり、その終わり方については真相を追求していく。その一方で、誰であってもオマハで安心と尊重を感じられるようにすることが不可欠だ。」
事件の
映像は同乗者の一人が撮影したとされ、広く拡散されている。その中で警官が「シートベルトを外して降りろ」と命じる声が聞こえ、クロフォードはベルトを外して従い、不安げに「ドアを開ける、ドアを開ける」と口にする。その後、警官の言葉に対して「銃なんか取らない」と返す場面も映っている。
クロフォードは両手を上げて車から降り、ボディチェックを受け、手錠をかけられたと報じられる。映像の最後には、警官と話すクロフォードの声が聞こえる。
クロフォードの警備責任者カシム・シャバズは、事件後にオマハのニュース局「First Alert 6」に語った。
「正直、命を失うところだと思った…あれは悪夢だった。未来の夫であり、生まれたばかりの子どもや他の子どもたちもいるのに。昨夜、命を落としかけたのは、交通取り締まりをまともにできない警官がいたからだと考えるとやりきれない。」
ボクシングスターを称えるパレードは土曜日に行われ、9月13日に当時のスーパーミドル級4団体統一王者カネロ・アルバレスを撃破した
キャリア最大の勝利を祝った。