ファイターは普通、スパーリングと実際の試合は別物だと言う。

中には、明るいライトが照らされない練習なんて無意味だと感じる選手もいる。要するに、彼らは頻繁に本当の試合に出続ける必要がある。

しかし、テレンス・クロフォードはスパーリングと本番の試合は表裏一体だと考える。

「オレはそんなの信じない」とクロフォードはアンドレ・ウォードに対し、All The Smoke Fight の中でリング錆について聞かれ答えた。「そう思う人もいるけど、オレは違う。鋭さはスパーリングとジムで身につけると思う。ジムでキレていれば、試合でもキレているんだ」

2020年以降、38歳のクロフォードは年に一度しか試合をしていない。ほとんどの選手にとってそのスケジュールは不利に働くが、クロフォード自身は少しも気にしていない。

先月、オマハ出身の彼は長期政権を誇ったスーパーミドル級王者カネロ・アルバレスを判定で下し、男子史上初となる３階級での４団体統一王者となった。

その夜、ラスベガスのアレジアント・スタジアムでリングに立ったクロフォード（42勝無敗、31KO）は、13か月ぶりの試合にもかかわらず、これまで通り滑らかな動きを見せた。

彼はどれくらい長く現役を続けるかはわからないが、P4Pスターは引退が近いことを理解している。彼がグローブを吊るす前にもう少し試合数を望むファンがいたとしても、それは期待しない方がいい。

「オレは長いことこの世界にいるから、体は休養を必要とする」とクロフォードは続けた。「キャンプの連続だと、常に体を削っていくことになる。だからオレは体がきちんと回復するための時間を与えてるんだ」