ニューヨーク発――
ダルトン・スミスは自信に満ちた男のように話す。
彼が1月10日にブルックリンのバークレイズ・センターで挑むスブリエル・マティアスは、スポーツ界でも屈指の強打者の一人だ。スミス(18勝無敗、13KO)は、WBC世界スーパーライト級王者マティアスが対戦相手を容赦なく倒してきた姿を見てきたが、試合当日、自分が同じ運命をたどるとは思っていない。
マティアス(23勝2敗、22KO)は、スミスの虚勢と自己信念を尊重している。しかし内心では、厳しい戦いになったとき、スミスがプレッシャーに押し潰されると感じている。
「俺はあいつの中に眠っている小さな女の子を引きずり出すつもりだ」とマティアスは月曜日の記者会見で言う。「忘れるな、俺は本物のチャンピオンだ。」
相手を心身ともに折ることこそ、マティアスの真骨頂だ。33歳の王者はこれまでに22度、対戦相手を途中で止めてきた。それでもアルベルト・プエヨだけは、彼により多くの課題を課した。プエヨは7月12日にニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで最後のゴングまで立ち続け、
マティアスは接戦かつ物議を醸す勝利を収めた。28歳のスミスは、これまで立ちはだかったすべての相手を倒してきた。無敗の戦績に加え、ワリド・ウイッザと
マチュー・ジェルマンに連勝したことで、WBCランキング1位の座を確保した。
スミスがマティアスとの対面で強気な言葉を並べる中、プエルトリコ人の王者はただ微笑むだけだった。彼が望むのはただ一つ、スミスがリング中央で正面から打ち合うことだ。
「これが現実だ。1月10日にはその意味が分かる」とマティアスは続ける。「逃げるな。」