元2度の世界ミドル級タイトル挑戦者
スティーブン・バトラーは、木曜夜のモントリオールで
ステファン・フォンジョに9回TKO勝ちし、4度のダウンを奪う完勝でスーパーミドル級での無敗を維持する。
バトラー(37勝5敗1分、31KO)は完璧な滑り出しを見せ、初回に放ったオーバーハンドライトが、高いガードの隙を読めなかったカメルーン出身のフォンジョをダウンさせる。
立て直しには成功したものの、フォンジョ(14勝2敗1分、9KO)は第2ラウンドでさらに強く出て、バトラーが早い段階から過信しないようプレッシャーをかける。この日は本来、バトラーは
エリク・バジニャンと再び対戦する予定だった。
この“呪われた”組み合わせは、2025年に3度決まりながら3度ともキャンセルされてきた。それでも30歳のバトラーは、この夜しっかり存在感を示すと決めており、そのためにはより深いスタミナが必要だった。
前戦でフェルナンド・ファリアス(1回TKO)とホセ・デ・ヘスス・マシアス(4回KO)を吹き飛ばしてきたモントリオール出身のバトラーだが、この日は考えさせられる展開となり、中盤には鋭い右を何発も浴びてアゴの強度を試される場面があった。
フォンジョの粘りは立派だったものの、若いバトラーの足取りが落ち始め、ダウンが積み重なるにつれて彼の良い仕事はどんどん薄れていった。そして右ストレートからの左フックのコンビネーションでフォンジョがロープに追い込まれ、レフェリーのマルタン・フォレストは十分と判断して試合を止めた。
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