クープマンは今週土曜日、ヨハネスブルグのエンペラーズ・パレスでアップセットを狙うウィスマ・リマと対戦する。この試合が彼にとって飛躍の年の幕開けとなることを期待している。
「彼は優れたファイターで、前に出てくるタイプだ」とクープマンは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「俺は(IBOの)挑戦者だから、全力を出して試合に臨まなければならない。」
31歳のクープマンは昨年、ウェンディ・トゥーサンに10回判定勝ち、ブランドン・クックには5回TKO勝ちを収め、ステップアップ戦を連勝している。
「この手の試合は必要だったと思う」と彼は述べた。「初めての海外での試合でもあったし、自分のレベルを試すことができて面白く、興奮した。
それに、多くのファンが『彼はそのレベルに通用するのか?』と疑問に思っていた。ブランドン・クックとの試合で、俺にはその価値があると証明できた。」
クックをストップしたものの、試合中に困難な場面も乗り越えなければならなかった。
「あの試合では、俺は2回ダウンしている。でも自分で立ち上がって、頭を切り替えた。全部1ラウンドの出来事で、そこから逆に相手を倒したんだ」とその激闘を振り返った。「自分の精神力が出た試合だったと思う。あれはフラッシュダウンだったと感じている。素早く回復できたし、意識もはっきりしていて、完全に試合に集中できていた。ああいったパンチを受けても立ち直れるフィットネスと耐久力を持っている証拠だ。
レフェリーが試合を止めた判断も正しかったと思う。相手は本当にダメージを受けていたからね。あの試合には多くのドラマが詰まっていた。まさに“全部入り”だった。今はそれを糧に、より良い舞台に進んでいく段階だ。」
14歳で父の影響からボクシングを始めたクープマンは、約45戦のアマチュア経験を持ち、2017年には国内タイトルを獲得。翌年にプロへ転向した。
これまでキャリアの歩みは決して速いものではなかったが、昨年から着実に進展を見せている。それでも、今のところボクシング一本で生活できるレベルには至っていない。
「俺はパーソナルトレーナーもやっている。ボクシングの指導もしながら、自分のトレーニングもしている」とクープマンは語る。「栄養学の知識もあるから、減量には全く苦労していない。いつもコンディションは整っている。これはもうライフスタイルだ。イーデンベールにあるブライアン・ミッチェル・ボクシング・アカデミーで練習している。」
今のところは、地道に努力を積み重ね、チャンスが訪れるのを待つ構えだ。
「それが今の計画だ。そうすれば道は開ける」と彼は言う。「戦いたいトップ選手はたくさんいる。あと2〜3試合でそのレベルに届くと思っている。スーパ―ウェルター級のトップ10にいる選手たちは、誰とでも戦いたい。」
クープマンのプロモーターであるゴールデングローブスのロドニー・バーマンも、今回の試合が彼にとってのお披露目になると確信している。
「クープマンはスーパ―ウェルター級で最も知られていない逸材だ」とバーマンは述べた。「5月31日に彼を解き放つ。」
リマ(13勝1敗、9KO)は2019年、26歳でプロデビューを果たした。アンゴラ出身の彼は、最初の10試合を連勝し、その後、イギリスで無敗のアーロン・マッケナに判定で敗れ初黒星を喫した。
しかし32歳のリマはその後、アライク・マルチャーンに判定勝ちし、無敗だったハロ・マテボシャン(10回RTD)、スフディープ・シン・バッティ(12回判定)を破って勢いを取り戻している。しかも、その3試合はいずれも敵地での勝利であった。南アフリカでの試合にも臆することはないだろう。
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