クリス・ビラム=スミスのトレーナー、シェーン・マクギガンは、土曜の夜にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われるブランドン・グラントンとの試合で、自身の選手が決定的な勝利を収めると断言している。
このクルーザー級の両者は、クリス・ユーバンク・ジュニア対コナー・ベンのアンダーカードで対戦する。この試合は「ザ・リング・マガジン」初のボクシングイベントとして開催され、
DAZNで生配信される予定だ。
ビラム=スミス(20勝2敗、13KO)は、2024年末にギルベルト・ラミレスに判定負けしてWBO王座を失って以来、今回が復帰戦となる。一方、グラントン(20勝2敗、17KO)は2024年6月にアレクセイ・エゴロフを判定で下して以来の登場となる。
少なくともアメリカ出身のグラントン側からのビルドアップは、かなり刺激的なものになっている。
グラントンは
「ザ・リング・マガジン」のインタビューで「最大限の暴力を見せる」と宣言し、火曜日のグランドアライバルではビラム=スミスの目の前で、「お前を痛めつけて、はっきりとノックアウトしてやる」と言い放った。
水曜日の公開練習を終えた後、ビラム=スミスはDAZNの放送チームのもとへ歩み寄り、メディア対応に応じた。そこへ騒々しいグラントンが後を追うように近づき、実況席に向かう途中でセキュリティに制止される場面もあった。
マクギガンはその一連の騒動を脇で見守っており、その直後に「ザ・リング・マガジン」のインタビューに応じ、グラントンの試合週での振る舞いについて自身の考えを語った。
マクギガンは「典型的なアメリカ流の“試合を売る”やり方だな」と語った。「どうやら彼は、2023年にボーンマスでクリスが握手しなかったとか、そんなくだらないことを言ってたらしいけどさ」
「クリスが彼のことを知ってたかどうかも怪しいよ。だって、グラントンはちょうどデビッド・ライトに負けたばかりだったし、その週クリスはローレンス・オコリーとの試合に集中してたからね。グラントンはオコリーのチームの一員として来てただけで、言ってしまえば荷物持ちだったようなもんだよ。そんな彼が、土曜の夜には痛い目見ることになるさ」
「俺も一言言わせてもらいたいよ。あいつはリングに沈められて、キャンバスから引きはがされることになるってな。グラントンはクリスのことばかり気にしてるけど、クリスは完全に相手にしてないんだよ」
「正直ちょっとイラつくんだよ。もっといいやり方があるだろって思う。この試合は、そんな小細工しなくても十分に注目されるんだから」
「屋上から叫ばなくたっていいんだよ。でも、グラントンはそうでもしないと主導権を取れないって思ってるのかもしれないな。でもクリスは経験豊富なプロだ。そんなやり方で主導権を握れる相手じゃないよ」
試合そのものについて、マクギガンはエンターテイニングな内容になると予想しているが、最終的にはグラントンが深刻なダメージを受けることになると見ており、特にミッドレンジでの展開に危機感を抱いている。
「グラントンは勝つ気で来るタイプの選手だ。パンチ力もあるし、ラウンドを通して安定して戦う」とマクギガンは言い加えた。
「クリスのスピード、コンビネーション、そして総合的な実力を考えれば、あの男は今までクリスのようにミッドレンジで戦える相手とはやったことがない。普段なら自分の得意な距離で結果を出してきたんだろうけど、今回は逆にバラバラにされると思ってる」
「ストップか判定かは分からないけど、大きなダメージを受けるのは間違いないと思ってるよ」