ニューヨーク —— 火曜日、
シャクール・スティーブンソンはタイムズスクエアのハードロックカフェで、自信満々にステージ中央へと歩みを進めた。
無敗のWBCライト級王者であるスティーブンソンは、近くに座っていた
ウィリアム・セペダ陣営に向けて喉を切るようなジェスチャーを見せ、インタビューを行うために『ザ・リング』のウェイド・プレモンズの方へと向き直った。この仕草は単なる駆け引き以上の意味を持ち、4日後にクイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われる「リングIII」のタイトル戦に懸ける強い決意を示していた。
「ただ、“準備はできてるぞ、こっちは行く気満々だ”って伝えたかっただけさ」とスティーブンソンは語った。「これは俺の舞台であり、俺のチャンスなんだ。ファンに“本当の自分”を見せるのが待ちきれないよ。」
これはまさに、スティーブンソンにとって、自身を「守りに徹しすぎて退屈なファイター」と批判する懐疑派を黙らせる絶好の機会でもある。
スティーブンソン自身も専門家たちも、セペダのプレッシャーと“ノンストップパンチャー”としての評価が、より攻撃的なスタイルを見せるチャンスになると見ている。スティーブンソン(23勝0敗、11KO)は、サウスポーのセペダを12ラウンドの戦いの中で迎え撃ち、切り崩す構えだ。ブックメーカー「ドラフトキングス」では、スティーブンソンが12対1の大本命と予想されている。
「俺のことを疑ってるやつら、嫌ってるやつら、“こいつは自分で言ってるほどの選手じゃない”って思ってるやつらがたくさんいる」とスティーブンソンは語った。「でも土曜の夜に、そいつらが正しいか間違ってるか分かるだろうし、約束する――間違ってるのはあいつらのほうだ。」
セペダのパンチ力と手数は、彼がリングをしっかりカットできれば厄介な要素になり得るが、スティーブンソンはWBC暫定王者のセペダを翻弄できると確信しているようだ。ニュージャージー州ニューアーク出身で3階級制覇王者のスティーブンソンは、トゥルキ・アル・シェイク閣下が最近話題にした「トムとジェリーのような試合(一方が一方を追いかけ回すだけの展開)」という表現についても、笑い飛ばしている。
スティーブンソンはまた、自身を批判する声に対し、今回の指名挑戦者との一戦は、2023年11月にラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、ドミニカ共和国のサウスポー、
エドウィン・デ・ロス・サントスとの
凡戦のようにはならないと断言した。
当時の試合では、手と肩のケガがスティーブンソンの動きを制限し、内容の乏しい判定勝ちに終わっていた。
今回もスティーブンソンの手の状態を不安視する声が一部に残っているが、2016年リオ五輪銀メダリストの彼は、これまでプロ33戦中27勝をKOで決めているウィリアム・セペダ(33勝0敗、27KO)に対し、「圧倒的なパフォーマンスを見せる」と約束している。
「俺をジェリーって呼ぶなら、トムのケツを蹴飛ばしてやるよ」とスティーブンソンは語った。「それが今回の目的さ。トムとジェリー? じゃあ、ジェリーがトムをぶっ倒す。それだけだ。」
スティーブンソン対セペダ戦、そして
エドガー・ベルランガ(23勝1敗、18KO)対
ハムザ・シェラーズ(21勝0敗1分、17KO)によるスーパーミドル級12回戦を含む「リングIII」の興行は、DAZNのペイ・パー・ビューで放送される。視聴料はアメリカで59.99ドル(東部時間午後5時開始)、イギリスでは24.99ポンド(英国時間午後10時開始)。
Keith Idec は『ザ・リング・マガジン』の上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。