エドウィン・デ・ロス・サントスでさえ、シャクール・スティーブンソンとのライト級タイトル戦の12ラウンドすべてを観るのに苦労したという。
その夜、何がうまくいかなかったのかを振り返ろうとするたびに、視聴者がチャンネルを変えたくなる気持ちがよく分かったと語っている。
「観ようとするんだけど……途中でやめてしまうんだ」と、デ・ロス・サントスは『ザ・リング』誌に語った。
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サントドミンゴ出身の
デ・ロス・サントスは、土曜の夜に行われる自身2度目のライト級タイトル戦では、前回よりはるかにアクションの多い試合になると見込んでいる。デ・ロス・サントス(16勝2敗、14KO)は、
シャクール・スティーブンソンに敗れて以来18か月ぶりとなる試合で、
キーショーン・デイビス(13勝0敗、9KO、1無効試合)の持つWBOライト級王座に挑む。この試合は、デイビスの地元バージニア州ノーフォークのスコープ・アリーナで行われる。
デ・ロス・サントスは、2023年11月にラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた空位のWBCライト級王座決定戦で、逃げ足の速いシャクール・スティーブンソンに対してリングカットの術を見出せなかったとして批判を受けた。
スティーブンソンはその試合で左手を負傷しており、ほぼ片手だけで戦っていたにもかかわらず、デ・ロス・サントスがその弱点を突こうとしなかったことから、
最近『ザ・リング』誌のインタビューで彼のリングIQに疑問を呈している。
ペンシルベニア州アレンタウン在住のデ・ロス・サントスは、ESPNが中継したそのメインイベントで視聴者を落胆させたのはスティーブンソンの責任だと非難した。
「彼は俺のパワーを感じていた」とデ・ロス・サントスは語った。「俺のパワーを恐れていたんだ。彼はすでに俺にパワーがあること、そして簡単に倒せる相手じゃないことを分かっていた。」
試合はスティーブンソンが3-0の判定で勝利。ジャッジのティム・チータムとスティーブ・ワイスフェルドはともに116-112で8ラウンドをスティーブンソンに、デビッド・サザーランドは115-113で7ラウンドをスティーブンソンに与えた。スティーブンソンはこれで3階級制覇王者としての実力を示した形となった。
デ・ロス・サントスがスティーブンソン戦で放った有効打はわずか40発、1ラウンド平均3.3発で、これは1985年にコンピュボックスがデータ集計を開始して以来、12回戦での最少記録となった。コンピュボックスによれば、スティーブンソンのパワーパンチは19発、デ・ロス・サントスは14発にとどまり、どちらの選手も1ラウンドで総合的に9発以上のパンチを当てた回は一度もなかった。
デ・ロス・サントスはこの公式結果に異論はないが、スティーブンソンがもっと打ち合いに応じてくれていたらと感じている。
「彼のことをトップレベルの選手だと見ていたから驚いた」とデ・ロス・サントスは語った。「あの夜は、俺が期待していたものでも、観客が望んでいたものでもなかった。」
『ザ・リング』誌のライト級ランキングで2位に位置するデイビスは、
土曜の夜にWBO王座を防衛するオッズが10対1の圧倒的有利とされている。それでもデ・ロス・サントスは、より攻撃的なスタイルを持つデイビス相手であれば、スティーブンソン戦よりもはるかに多くのチャンスがあると見ており、この一戦もESPNがメインイベントとして中継する予定だ。
この日のESPN中継は2試合構成となっており、放送は東部時間午後10時(日本時間午前11時)に開始予定。第1試合は、クリーブランド出身のライト級有力選手
アブドゥラ・メイソン(18勝0敗、16KO)と、ナミビアの
ジェレミア・ナカティラ(26勝4敗、21KO)による10回戦となる。
21歳のメイソンは、WBO暫定王者
レイモンド・ムラタヤ(23勝0敗、17KO)と新鋭
エルネスト “ティト” メルカド(17勝0敗、16KO)に連続KO負けを喫した後、3連勝中のナカティラに対し、デイビス以上に圧倒的な優位(オッズ25対1)と見られている。
Keith Idec は『ザ・リング』誌の上級ライター兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。