サバンナ・マーシャルは、ニューヨークで行われた
ケイティ・テイラー対アマンダ・セラノ第3戦のアンダーカードで
シャデイジア・グリーンにスプリット・デシジョンで惜敗し、2年ぶりのリング復帰を終えたが、その後、引退を否定する発言をしている。
代わりに、34歳の彼女は「キャリアで喫した2つの敗北をどうしても晴らしたい」という強い闘志があると主張する。
アマチュア時代を10年近く過ごし、2017年にプロ転向したハートリプール出身のマーシャルは、MVP初の女子契約選手の一人であるグリーン(16勝1敗、11KO)とのアメリカ再登場戦で、フラストレーションの残る内容の末に優位性とIBF世界王座を失った。
マーシャルは長年、アマチュア時代のライバルであるクラレッサ・シールズとの再戦を追い求めてきた。シールズは、2022年10月にロンドンで開催されたBOXXERの女子限定興行でマーシャルをテクニカルに判定で下して以降、ヘビー級に階級を上げ、そこで4団体統一王者の地位を確立している。
シールズは
今週末、DAZNでニュージーランドのIBFライトヘビー級王者
ラニ・ダニエルズ(11勝2敗2分、1KO)と対戦予定であり、階級をまたいで新たな相手と戦うことに積極的な姿勢を示している。ただし、それには「十分な報酬」が条件だと明言している。
シールズはテイラー対セラノ第3戦の興行を熱心に注視し、将来の対戦相手を見定めていたが、出場選手の中に自分と互角に戦える者はいないという結論に至った。
しかし、マーシャルの考えは異なる。彼女自身、10ラウンドのスプリット・デシジョンで敗れた上に、契約上の再戦条項をあえて設けなかったため、まずは自らの課題に取り組まなければならない状況にある。
元2階級制覇王者のマーシャルは、BBCラジオ・ティーズのインタビューで次のように語った。
「私とクラレッサの試合は、クラレッサ対シャデイジア・グリーンより10倍は大きなものになるわ。」
グリーンは、2023年12月に空位だったWBCスーパーミドル級王座をかけて
フランション・クルーズ・デゾーンと対戦し、10ラウンドの大差判定で敗れている。その後2戦目で、プロ7戦無敗だったカナダのメリンダ・ワットプールを僅差で下し、WBO王座を獲得した。
「私はただ、クラレッサとの再戦がしたいの。本当にそう思っているの。今の私に残された選択肢は2つ、シャデイジアとの再戦か、それともクラレッサとの再戦。でも私はまだクラレッサ戦が実現できると思っている。もう2年半、そろそろ3年になるのを待っているのよ。世界タイトルを失って、負けてしまった今となっては可能性は低くなったかもしれないけど、Netflixというプラットフォームもあるし、まだその道は残っていると思うわ。」
マーシャルは、グリーンをこれまで対戦した中で最もパンチの強い相手だったと語った。35歳のグリーンは試合序盤にホールディングで減点を受けたものの、3人中2人のジャッジが彼女の勝利を支持した。
試合前から、ジャッジ3人全員がアメリカ人であることについてマーシャル自身も、マネージャーのミック・ヘネシーも懸念していたが、Netflixの興行という事情もあり、騒ぎを避けたかったという。2週間が経った今も、その判定には納得がいっていない。
「本当に理不尽だったと感じている。私がアメリカに行って、アメリカ人のジャッジ3人、そして相手もアメリカ人。それっておかしいでしょ? 悔しいけど、これがボクシングなの。私は自分に一番厳しい人間だし、試合映像を何度か見返したけど、かなり甘く見積もっても、私は彼女に2ラウンドは勝っていたと思う。」
彼女はまた、アマチュア時代の最初のコーチが「いつかボクシングをやりたくなくなる日が来る」と言っていたことを明かしたが、「その時はまだ来ていない」と語った。
強気な姿勢を崩さない英国人のマーシャルは、
Netflixというプラットフォームによる露出増加や、MVPによる最近の契約ラッシュが、長期的には自分に有利に働くと期待している。特に、女子のヘビー級に近い階級では世界レベルの選手層がまだ薄いため、その点も追い風になると見ている。