無敗のスーパーバンタム級ボクサー、サム・グッドマンは、オーストラリアのアルビオンパークの自宅ソファで、The Ring認定およびスーパーバンタム級4団体統一王者・
井上尚弥がラモン・カルデナスを8ラウンドでTKOで下し、王座を防衛する様子を興味深く見守っていた。
グッドマンは現在The Ringの同級ランキングで4位に位置しており、昨年12月に井上との対戦が予定されていた。しかし、試合前の眼の裂傷により計画は頓挫し、一度は翌1月に延期されたものの、再び傷が開いてしまい、対戦の機会は流れてしまった。
代役として出場したのはキム・イェジュンであり、井上は2024年1月24日に彼を4回で仕留めた。その後、井上はカルデナスとの試合に臨んだ。
「井上は再び、自分が偉大な選手であることを証明した」と、10か月の負傷離脱を経て来週水曜にセサール・バカ戦で復帰する
グッドマン(19勝0敗8KO)は
『ザ・リング・マガジン』に語った。「素晴らしい選手?それは間違いない。ただ、倒せない相手かと言えば、決してそうではない。」
「今は自分の試合に集中している。他のことは気にしていない。この試合を終えたら、間違いなく井上戦を見据えて、また名乗りを上げたい。」
IBFの指名挑戦者であるグッドマンは、挑戦者カルデナスが序盤に良い立ち上がりを見せたものの、
井上が試合を完全に掌握したと感じていた。
「最初の2ラウンドはカルデナスにとって非常に良かったと思う。ジャブも力強く出ていたし、足の使い方も巧みで上手かった」と語る。「ただ、ダウンを喫した後から、左フックばかり狙うようになってしまった。」
「井上は、その状況から立て直し、自分のジャブを活かしてスマートなボクシングに切り替え、再び主導権を握った。彼が偉大な選手であるのは、こういうところだ。確かに見事な内容だったが、これまでに彼が見せてきたものと大きく違うとは思わない。」
パウンド・フォー・パウンドでThe Ringランキング第2位の井上がダウンを喫した場面には、多くのファンが衝撃を受けたが、グッドマンはそれもボクシングであると語る。
「どんな選手にも弱点はある。無敵な選手なんて存在しないし、それは井上も例外ではない」とオーストラリア人は語る。「一発のパンチだけじゃなく、そこに至るまでの過程、隙や流れがあってこそのダウンだ。」
「“誰にも倒されない存在”として持ち上げるのは間違いだ。どんな男でも倒れるし、どんな男でもダメージは受ける。それを実行できるかどうかが鍵だ。井上が素晴らしいのは、そこから立ち上がって、戦術を切り替え、賢く戦って勝ち切ったこと。そこが何より重要なんだ。」
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