ライアン・ガルシアは、
ロリー・ロメロとの再戦が、5月2日にニューヨークで行われた初戦とはまったく違う展開になると確信している。
ロメロは第2ラウンドに左フックでガルシアを倒し、ガルシア自慢の左フックを封じたうえで、
タイムズスクエアで開催された『ザ・リング』主催のメインイベントで判定勝ちを収めて番狂わせを起こした。
マニー・パッキャオ陣営は、2026年初頭にロメロのWBAウェルター級タイトルをかけた試合について話し合っているが、ガルシアは最新エピソード『Inside The Ring』の中で、自身のチームもリベンジのチャンスを得るために交渉中だと明かした。
「ずっと再戦を追いかけている」とガルシアは言う。「アレックス・ペレイラはマゴメド・アンカラエフとの【UFC】の試合に負けた。でも彼は『再戦があれば、やるべきことをやれる』と分かっていたと言っていた。俺もまったく同じ気持ちだ。再戦できれば、初戦でやるはずだった仕事をちゃんとやるつもりだ」。
共同司会のマックス・ケラーマンは冗談めかして、「今度のロメロ戦では、ちゃんと準備するつもりかい?」と問いかけた。
「ちょっとだけ練習するかもね」とガルシアは笑いながら言った。「あのときはいろいろあったんだ。体調もあまり良くなかった。でもね、もしまた戻ってくるなら、必ずやるべきことをやるよ。」
ケラーマンは、ロメロがガルシアの代名詞でもある左フックを封じ、118-109、115-112、115-112というスコアで勝利したことを指摘した。
「単にキレがなかっただけだ」とガルシアはケラーマン、共同司会のマイク・コッピングジャー、そしてパネリストのリーショーン・マッコイに語った。「左フックでさえ切れがなかったんだ。たまには調子が悪い日もあるさ。」
ガルシア(24勝2敗、20KO)はロメロ(17勝2敗、13KO)に対してオッズ11対1の大本命だったが、1年以上ぶりの試合で本来の姿とはほど遠い出来だった。カリフォルニア州ビクタービル出身の彼は、
ロメロ戦から3週間後に右手の骨と靭帯の損傷を修復する手術を受けている。 27歳のガルシアは、ロメロのパワーと独特のリズムを評価しつつも、たとえフィリピンのスーパースターが47歳を迎えてからの対戦になったとしても、ロメロがマニー・パッキャオ(62勝8敗3分、39KO)に勝てるとは思っていないと語った。
「噛み合う相手には地獄を見せるタイプだ」とガルシアはロメロについて言う。「それだけだ。タンクも苦戦した。明らかに手を焼いた。だから、ふつうのスタイルの相手や、すごく実力のある選手なら自分は戦える。ただ特定のマッチアップだと、あのスタイルが人を困らせることがある。」
「じゃあ、彼がパッキャオにとって厄介なスタイルかと言われたら、そうは思わない。パッキャオはどのみち中に入ってくるタイプだ。常にプレッシャーをかけて、常に連打を探す。自分はそういうタイプではない。自分はどちらかと言えば“シャープシューター”だ。変則に戦う相手には精密射撃はやりにくい。彼が半分くらい何をしているのか分からないときがある。でも自分が何をすべきかは分かっている。内容は言わない。」
『Inside The Ring』の新エピソードは毎週月曜午後2時(米東部時間)に
DAZNで初回配信する。その後、同番組は毎週
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Keith Idec は『ザ・リング』のシニアライター兼コラムニストであり、X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡できる。