SI.comのクリス・マニックスが最初に報じたところによれば、ガルシアは火曜日にロサンゼルス近郊で手術を受ける予定だ。この手術では、右手に受けた損傷の修復が行われる。
とはいえ、ガルシアは信頼できる医師の手に委ねられることになる。手術を担当するのはスティーブン・シン医師で、これまでにも
元複数階級王者ワシル・ロマチェンコや、
現役パウンド・フォー・パウンド・スターのカネロ・アルバレスらの治療を手がけてきた実績を持つ。
手術室から送り出された後、ガルシア(24勝2敗20KO)は、トレーニングを再開できるまでに最低でも6週間の回復期間を要する見込みだ。
ガルシア(26歳)は、5月2日に行われたロメロ戦のトレーニングキャンプ中に右手を負傷したと報じられている。カリフォルニア出身のガルシアは異変を感じていたようで、試合を中止する代わりに複数回にわたるコルチゾン注射を選択した。しかし、無理を押し通したことが裏目に出た。
当日のガルシアは精彩を欠き、本来のスピードや手数を発揮できなかった。守り主体の戦いに終始したことでロメロに主導権を握られ、第2ラウンドにはダウンを喫し、最終的には判定で敗れた。
ガルシアにとってロメロ戦は、自身の真価を証明する場となるはずだった。試合前のドーピング検査で陽性反応を示し、1年以上リングから遠ざかっていた彼にとっての再出発。デビン・ヘイニーに挙げた勝利も無効試合へと変更されたことで、汚名返上の機会だった。
2024年はガルシアにとって厳しい年となったが、2025年は雪辱の年になるはずだった。もしロメロを退けていれば、ヘイニーとの再戦は既に決まっていた。しかし今、彼の頭の中にヘイニーの存在はない。まずは回復への道を歩み始めることが最優先だ。
その間に、ヘイニーは新たなプランを練らなければならない。彼は5月2日のザ・リングの興行でホセ・ラミレスと対戦し、退屈な判定勝ちで復帰戦を飾った。ガルシアが勝利を逃したにもかかわらず、
ヘイニー陣営は即時の再戦を強く望んでいた。
だが、その計画は白紙となった。少なくとも、ガルシアが身体を万全に整えるまでは。