ライアン・ガルシアの準備が整い、復帰可能となったその瞬間には、すでに待ち構える対戦相手がいる
今年は、カリフォルニア出身のガルシアにとって何もかもがうまくいっていない。年初から第1四半期までは、薬物使用による1年間の出場停止処分の残りを消化して過ごした。そして処分が明けた直後、今月初めには
ロランド“ロリー”ロメロとの注目の一戦に突如抜擢された
ガルシアにとってその道筋は明確だった――決して楽な道ではなかったが、はっきりと見えていた。まずはロメロを退け、次に再びデビン・ヘイニーとの再戦へ進むというものだった。しかし当然のことながら、どれほど明確な道であっても、障害はつきものだ。
5月2日、ガルシア(24勝2敗、20KO)はダウンを喫し、12ラウンドの判定で敗れた。敗北は世界の終わりではない。26歳の彼は、負けることも、そこから立ち直ることも知っている。しかし結局のところ、彼はまたしても道の途中でつまずくこととなった。
『ザ・リング・マガジン』の報道によれば、
ガルシアはトレーニングキャンプ中に負った右手の負傷により手術を受ける予定であり、少なくとも6週間は戦線を離脱する見通しとなっている。
この6週間という見通しは、あくまでガルシアがトレーニングを再開できるまでの期間を指している。つまり、実際の試合が行われるのは、今年後半になる見込みだ。
表舞台から姿を消しても、ガルシアのスター性が色あせることはない。しかし、復帰戦の相手探しは容易ではないだろう。多くの実力者たちはすでに予定が詰まっており、ガルシアは「拾い上げ」のような相手を選ばざるを得ない可能性がある。
そんな中、ウェルター級コンテンダーのアヴァイアス・グリフィンは、強打の右拳と気性の荒さを持ちながらも、懐の広い人物だ。ガルシアが準備万端となった際には、早急にタイトル戦線に戻る必要があることを理解しており、9年目のベテランである自分に相応しい相手がいなければ、喜んで名乗りを上げると語る。グリフィンは6月28日にジュリアン・ロドリゲスとの試合を控えている。
「自分はその試合を望んでいる」とグリフィンはMillCity Boxingに語った。「乗り気だし、実現すればいい試合になる。いざゴングが鳴れば、全力でぶつかるだけだ」