オレクサンドル・ウシクには、特大イベント級の相手がますますいなくなりつつある。
この世界ヘビー級4団体統一王者は、過去4年間で
タイソン・フューリー、
アンソニー・ジョシュア、
ダニエル・デュボアをそれぞれ2度ずつ下してきた。
ウシク(24勝0敗、15KO)に残された最も正当な脅威は、WBO指名挑戦者で暫定王者の
ジョセフ・パーカー(36勝3敗、24KO)だ。
WBOは先月この試合を正式に指令したが、木曜日にウシクが負傷を理由に
延期期間を申請していたことが明らかになった。
パーカーは現在6連勝中で、直近の3勝は
マーティン・バコレ、
ジレイ・チャン、そして元WBC王者
デオンテイ・ワイルダーを相手に挙げている。
勢いに乗る
アギット・カバエル(26勝0敗、17KO)はRingランキングで3位に位置し、直近の3試合でジレイ・チャン、フランク・サンチェス、アルスランベク・マフムドフをストップしている。また、急成長中の20歳の怪物モーゼス・イタウマ(13勝0敗、11KO)は、
今月初めに長年のコンテンダーであるディリアン・ホワイトを初回で粉砕したばかりだ。
殿堂入りファイターであり、かつてヘビー級王座も保持した4階級制覇王者のロイ・ジョーンズ・ジュニアは、ウシクが無敗のまま引退すると考えている。
ジョーンズは
「ザ・リング・マガジン」に対し「現時点で彼を倒せる者はいないと思う」と語った。「ただ最も可能性があるのはジョセフ・パーカーだ。唯一少しばかりチャレンジになる試合といえるのはパーカー戦だ。彼にはボクシングスキルがあり、ハンドスピードもあって、小柄な男のように立ち回る術を知っている。そして何をすべきか理解しているトレーナーのアンディ・リーもついている」
ウシクが今後キャリアをどう進めていくのかはまだ見えていない。38歳のウクライナ人サウスポーは、この18か月間の試合ビルドアップの中で引退を示唆してきた。
Manouk Akopyanは「ザ・リング・マガジン」主任ライター。XとInstagramで@ManoukAkopyanがフォローできます。