アルベルト・プエジョは
サブリエル・マティアスとの試合を甘く見ているわけではない。しかし、彼はその先も見据えている。
WBC世界スーパーライト級王者であるプエジョは、今週土曜の夜を心待ちにしている。『The Ring』主催による王座防衛戦が、
ニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催されるのだ。
プエジョの無敗記録は、ブックメーカーの世界でも一定の評価を受けており、試合前のオッズでは有力な勝者候補として名前が挙がっている。それがすべてを決めるわけではないが、もしプエジョ(24勝0敗、10KO)の思惑通りに事が運べば、2025年後半の展開は非常に興味深いものとなるだろう。
スーパーライト級にはビッグネームがひしめいている。
テオフィモ・ロペスとの対戦も魅力的に聞こえるが、それ以外にも注目すべき選手がいる。今後の対戦候補について語った際、プエジョはある特定の名前を挙げた。
「リチャードソン・ヒッチンズと戦いたい」と、プエジョは『Boxing News』の取材に語った。
現在27歳のヒッチンズは、今最も注目されている選手の一人である。6月14日、ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン内のザ・シアターにて、彼は8ラウンドにわたって
ジョージ・カンボソス・ジュニアを痛めつけた。
プエジョは、現在IBF王者であり『The Ring』誌による140ポンド級ランキング1位のヒッチンズが持つ多彩なスキルを高く評価している。両者が拳を交えれば、ボクシング界でも屈指の名勝負になると確信している。
「ヒッチンズとなら、ファンにとって素晴らしい試合になると思う。それこそが自分の望むことだ」とプエジョは語った。「テオフィモとの試合だと、スタイルの相性がちょっと合わない気がする」
1つのタイトルだけでも十分な偉業だが、もし2つとなれば──ヒッチンズ(20勝0敗、8KO)はその可能性を断る理由がない。元五輪代表である彼は、長年にわたりライバルたちを圧倒してきた。そしてほとんどの試合で、ラウンドを失うことすらなかった。
そのようなクセのあるスタイルの相手と戦うことに、プエジョは一切の恐れを抱いていない。彼もまた無敗の戦績を持ち、自信に満ちたファイターであり、ヒッチンズを攻略する術を熟知していると信じている。
「自分には、あの難解なパズルを解く力があると思っている。彼に勝てる自信がある」とプエジョは続けた。