アメリカのヘビー級有力選手
リチャード・トーレス・ジュニアが、11月15日にメキシコで行われるトーマス・サレク戦に向けて調整を進めている。
一方、
モーゼス・イタウマの予定されていた12月13日の復帰戦が中止となったことを受け、トーレスは英国の新星との対戦に意欲を示している。
「どんな相手からも逃げない。自分は戦うためにここにいるし、競争を望んでいる」とトーレスはSky Sportsのインタビューで語った。「誰がヘビー級の最強なのかを確かめたい。アメリカだけでもなく、イギリスだけでもなく──世界で一番強いのは誰か。それが俺たちが戦う理由なんだ。
俺たちは地球全体を代表して戦っている。誰が“最強の男”なのか見てみよう。俺は本当にその試合を望んでいる。ここにいるし、準備もできている。面白いのは、多くの選手がアンソニー・ジョシュアのようなベテランを挑発している中で、俺はイタウマを指名しているということだ。
俺はあの試合がしたい。今が互いのキャリアの最盛期であり、努力を重ねている二人が対戦するのにふさわしい時だ。誰が真の実力者なのかを示す舞台になると思う。」
トーレス(13勝0敗、11KO)は、2020年東京オリンピックでアメリカ代表として銀メダルを獲得した。26歳のサウスポーで、カリフォルニアを拠点に活動しており、4月には
グイド・ビアネッロに10ラウンドの判定勝利を収めている。
一方のイタウマ(13勝0敗、11KO)は、トーレスと全く同じ戦績を持つ20歳の新鋭で、8月には元タイトル挑戦者
ディリアン・ホワイトを初回ノックアウトで破り、デビュー2年目にしてキャリア最大の勝利を挙げた。
「彼にはすでに名があるし、それを評価している。プロモーションが彼をうまく育てていると思う」とトーレスは語った。「でも、彼が多くの相手と戦ってきたように、俺もかなりの実力者たちと戦ってきた。今はただ“正しい試合”が必要なんだ。そして俺こそがその“正しい相手”になれると思っている。本当にそう信じている。
モーゼスは、自分よりスピードが劣る相手と戦う傾向がある。彼は非常に速い選手だ。でも、スピードを封じる手段のひとつがフェイントやプレッシャーだ。それは俺が得意とする部分でもある。スピードに加えて、パワーも兼ね備えている。
この試合は次のレベルの戦いになる。まったく異なるスタイル同士の対決だ。後半ラウンドで何が起こるか──それはこれまでと違う展開になるだろう。俺は“現役で最もフィジカルに優れたヘビー級ボクサー”だと信じているし、その証拠をリングで見せる覚悟がある。モーゼスも自分の限界を知ることになるだろう。
俺は本気で、この試合が“誰が本物か”を示すメガファイトになると信じている。ここで明確になるはずだ。誰がこの先に残り、誰が頂点を掴むのか。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X (旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。