トニー・ヨカは、自分が再び活力を取り戻し、ヘビー級で遅れてきたインパクトを与える準備ができていると主張する。
2022年5月から2023年12月にかけて、フランスのヘビー級選手ヨカは、
マルティン・バコレ、カルロス・タカム、リヤド・メルヒーにそれぞれ10回戦判定で敗れ、評価を大きく落とした。
ヨカ(14勝3敗11KO)は表舞台から身を引き、ドン・チャールズ・トレーナーのもとで努力を続け、自信の再構築に取り組んだ。
その後、目立たない相手に2勝を挙げたが、5月には格上の相手と対戦し、無敗だったロシアの有望株アルスラン・ヤリエフ(16勝0敗)に判定勝ちを収めた。
そして最近、ヘビー級で有力選手を多く抱えるクイーンズベリー・プロモーションズと契約したことにより、2016年のオリンピック金メダリストである彼には、再び有力な挑戦者として名乗りを上げるチャンスが多く与えられるだろう。
しかし、二度の統一ヘビー級王者
アンソニー・ジョシュアとの対戦という大きな近道のチャンスを断る選手は、世界中を探してもほとんどいない。
2023年9月に
ダニエル・デュボアに5回KO負けを喫したものの、36歳のジョシュアは依然としてボクシング界最大級の人気を誇る存在である。
33歳のヨカがクイーンズベリーと正式に契約して以降、ヨカ対ジョシュアの対戦の噂が浮上し始めており、プロ8年目のヨカはその可能性に胸を躍らせている。
「その話は噂で聞いたよ」とヨカはBoxNationのインタビューで語った。
「自分のチームを信じている。クイーンズベリーやマネージャー、コーチが自分にとって最高の試合を組んでくれると信じている。ジョシュア側との交渉には一切関わっていないから、実際にどうなっているのかはわからない。
わかっているのは、自分が誰とでも戦う準備をしているということ。この大きな勝利のあと、もしジョシュアとの試合を打診されたり提案されたりすれば、もちろん受けるよ。自分にとって最高のビッグファイトになるだろうね。」
ヨカは、2012年ロンドン五輪金メダリストであるジョシュアとはこれまで戦ってきたレベルが大きく異なるが、悠長に構えていられる時間はない。
ジョシュアの今後の計画は、彼のごく近しい関係者以外には依然として謎に包まれている。
ジェイク・ポールとの試合は現実味を帯びてきており、引退した二度のヘビー級王者
タイソン・フューリーとの長らく待たれている一戦も、依然として巨大なイベントになるだろう。
ヨカは、ジョシュアがより大きな目標を見据えていることを理解しているが、もしロンドン出身のジョシュアが2026年の本格始動に向けて調整試合を必要としているのなら、自分はその呼びかけに応じる準備が十分にできている。
「オリンピック金メダリスト同士という背景がある。それは理にかなっていると思う」とヨカは続けた。
「彼がこれまでに戦った相手の中には、名前も知らないような選手もいた。たしか
オットー・ワリンとやる前に誰かと戦っていたけど、名前はわからない(※ジョシュアは
ジェーメイン・フランクリンと
ロバート・ヘレニウスに勝利)。去年デュボアに負けたのは知っている。たぶん彼らはジョシュア対フューリーみたいな試合をやりたいんだろう。
でもその前に誰かと戦いたいなら、俺がいる。そんなに遠くを探さなくていい。」