土曜日に行われた「Ring III」で、
堤麗斗は有望株としての実力を存分に示した。
22歳の日本人サウスポーは、ニューヨーク・クイーンズにあるルイ・アームストロング・スタジアムで行われた興行のオープニング・バウトで、
格下のマイケル・ルイスを3度倒し、第2ラウンドTKO勝利を収めた。これはプロキャリアにおける堤にとって初のストップ勝ちである。
堤(2勝0敗、1KO)は初回から積極的に攻め込み、代役出場となったルイスを後退させながら、頭部とボディを鋭く攻撃し、完成度の高い攻撃を見せた。第1ラウンド残り30秒を切ったところでついに突破口を開き、アッパーカットをボディに打ち込み、ルイス(2勝8敗1分)を2度キャンバスに沈めた。そのままゴングに救われて初回を終えた。
第2ラウンド開始と同時に、堤はさらに攻勢を強め、ループ気味の左フックをクリーンヒットさせ、ルイスを3度目のダウンへと追い込んだ。エリック・ダリ主審がカウントを始めたが、27秒で試合を止め、TKOが宣告された。
堤は、WBA世界スーパーフェザー級3位、IBF同級10位にランクされている堤隼人の実弟でもある。兄・隼人(7勝0敗、4KO)は8月16日、モーゼス・イタウマ対ディリアン・ホワイト戦のアンダーカードで、
カイス・アシュファクとサウジアラビア・リヤドにて対戦予定である。
怜音のキャリアが今後どのようにマネジメントされるかは未知数である。ただし、
『The Ring』誌のアンバサダーとして兄同様のスピードで出世街道を進むのであれば、今後も継続的に試合をこなし、対戦相手のレベルを一戦ごとに上げていく必要がある。
とはいえ、土曜日の試合では堤は自分のすべき仕事をしっかり果たした。そして、今後よりレベルの高い相手に対しても同様のパフォーマンスを見せ続けることができれば、兄の隼人と肩を並べる日もそう遠くはないだろう。