レジス・プログレイスとジョセフ“ジョジョ”ディアスは、イリノイ大学シカゴ校のクレジット・ユニオン・ワン・アリーナで開催された、
オスカー・ドゥアルテ対ケネス・シムズ・ジュニア戦のセミファイナルにおいて、激しい打ち合いを展開し
注目を集めた。
元世界王者同士による一進一退の攻防が繰り広げられた末、最終的に判定で勝利を収めたのは
プログレイスであった。土曜夜の試合でのこの勝利は、彼にとって約2年ぶりの白星となり、今後は3階級制覇を視野に入れて動き出す構えである。一方で、条件が整えば
ディアスとの再戦にも前向きな姿勢を示している。
「また世界チャンピオンになりたい」と、勝利後にプログレイスは語った。「もしジョジョと俺がタイトルをかけて戦えるチャンスがあるなら、あるいはデカい金が動くなら、やるさ。ジョジョもきっと望むだろう。ビッグマネーなら、やるよ。」
試合は序盤から白熱した展開となり、第1ラウンド後半にはディアス(34勝8敗1分、15KO)の左フックがプログレイス(30勝3敗、24KO)のこめかみに炸裂。ぐらついた足取りで何発も強打を浴びたプログレイスだったが、ダウンせずにラウンドを終えた。
36歳のプログレイスは第2ラウンドに持ち直し、ジャブとリーチの優位を活かして距離を取りながら連打を当てて主導権を奪い返した。それでもディアスは粘りを見せ、大半のラウンドの終盤30秒には見せ場を作り、プログレイスを再びぐらつかせる場面もあった。
「奴は強打をいくつか当ててきた。でも最初に食らった時は効いたけど、それ以降はもう大丈夫だった」とプログレイス。「俺はバランスを崩しやすいんだ。だから、あいつにもっと効かされたように見えたかもしれない。確かに何発かは食らったよ。嘘はつかない。奴は見た目以上にパンチがあるよ。」
第4ラウンド、サウスポー同士のベテランが偶然頭をぶつけたことでドラマはさらに加速し、ディアスの左目の端とその外側に2か所の切り傷が生じた。32歳のディアスはその後のラウンドを通じて出血に苦しみ、何度もリングドクターによる診察を受けることになった。
プログレイスとディアスは、まるで最後のビッグチャンスをかけたボクサー同士のように激しく拳を交えた。最終的には、外からのクリーンヒットを重ねたプログレイスに軍配が上がったが、ディアスもその気迫あふれる戦いぶりによって評価を高め、2025年の名勝負の一つとなった。
「これで俺の物語は終わらない」とディアスは語った。「あの試合は俺が勝ったと思ってる……7、8ラウンドは取ったと感じたよ。」
CompuBoxの集計によれば、プログレイスは合計224発のパンチを当て、ディアスの197発を上回った。この差は主にジャブによるもので、プログレイスは87発を命中させたのに対し、ディアスは24発。一方でパワーパンチではディアスが173発を当て、プログレイスの137発を上回った。
「もし俺がベガスに行って、2か月間ずっと集中して今のようにトレーニングしていなかったら、たぶん負けていただろう。コンディションの良さが勝因だった。ジョジョはベテランでタフだったし、あのトレーニングをしていなければ本当に危なかったと思う。結局は気持ちの勝負だった。どっちが勝ちたいと思っていて、どっちが仕上がっていたか。それがすべてだ。俺は仕上がっていた。だから勝てたんだ。」