層の厚いスーパーライト級で、もう一人の有力選手がまもなく現れることになる。
オスカー・ドゥアルテはその止まることを知らないスタミナを武器に、
正確性で勝る地元のホープ、
ケネス・シムズ・ジュニアを12ラウンドのWBAジュニアウェルター級挑戦者決定戦で上回り、見事な勝利を収めた。この試合はイリノイ大学シカゴ校のクレジット・ユニオン・ワン・アリーナで行われ、
DAZNで生中継された興奮のイベントのメインを飾った。
この注目のメインイベントの前には4試合のアンダーカードが組まれており、共同メインイベントには元2階級スーパーライト級王者の
レジス・プログレイス(29勝3敗、24KO)と、元IBFライト級王者
ジョセフ“ジョジョ”ディアス(34勝7敗1分、15KO)による10回戦が行われる。イベントは東部時間午後8時に開始される。
以下に、クレジット・ユニオン・ワン・アリーナからの最新の試合結果を随時更新する。
レジス・プログレイスがジョセフ“ジョジョ”ディアスに判定3-0で勝利する。
元世界王者同士によるキャリアの岐路をかけた一戦は期待以上の激闘となり
、レジス・プログレイスが
ジョセフ“ジョジョ”ディアスに10回戦で判定勝ちを収め、2025年屈指の名勝負の一つとなった。
元世界王者同士によるキャリアの岐路をかけた一戦は、予想を超える激闘となった。レジス・プログレイスがジョセフ“ジョジョ”ディアスとの10回戦を判定3-0で制し、2025年屈指の名勝負となった。
マイク・フィッツジェラルドの採点は98-92と最も差があり、物議を醸した。他の2人のジャッジ、カサンドラ・ルイスとネイサン・パーマーはともに96-94でプログレイスを支持した。
パンチ数ではプログレイスがトータル224発、ディアスが197発。だが、パワーパンチに限ればディアスが173発と、プログレイスの137発を大きく上回った。
序盤から火花が散り、第1ラウンド終盤にはディアスがショートの左でプログレイスをぐらつかせた。その後もプレッシャーをかけ続けたが、プログレイスはラウンドを乗り切った。
プログレイス(30勝3敗、24KO)はリーチとスピード、ジャブやストレートで優位に立ったが、ディアス(34勝8敗1分、15KO)は接近戦で短い左を何度もヒットさせ、流れを引き寄せた。ほぼすべてのラウンドで両者が自分の間合いで激しい打ち合いを展開した。
第4ラウンドには偶然のバッティングでディアスの左目外側にカットができ、試合中ずっと血が滲んだまま戦い続けた。
試合が進むにつれて、プログレイスはスピードとリーチの優位を生かしてポイントを重ねたが、ディアスも反撃を止めず、幾度もプログレイスをぐらつかせた。より重いパンチと手数で主導権を握る場面もあった。
両者が交互に主導権を握り、判定の難しいラウンドが続いたが、互いにキャリア終盤のビッグマッチへ向けてのアピールとなる戦いぶりだった。
最終的に、プログレイスは距離を保ってのクリーンなヒットで2023年6月以来の勝利を手にした。一方で、ディアスの健闘も称賛に値する内容だった。
プログレイスは試合後、もしタイトルがかかるか、十分な報酬があれば再戦も視野に入れると発言。ディアスは「7〜8ラウンドは自分が取った」と勝利を主張した。
トリスタン・カルクルースがデボンテ・ウィリアムズを第2ラウンド終了時のTKOで下す
トリスタン・カルクルースは10回戦のクルーザー級マッチでデボンテ・ウィリアムズに第2ラウンド終了時の棄権勝ちを収め、これで8連勝となった。
カルクルース(16勝1敗、11KO)は第2ラウンドにボディへの左フックでウィリアムズ(13勝3敗、6KO)をダウンさせた。ウィリアムズは回復のために時間を与えられた後、なんとかラウンド終了まで持ちこたえたが、第2ラウンド終了後に試合続行を断念した。
なお、ウィリアムズは試合週にカリーム・ハケット(12勝1敗、6KO)の代役として急遽出場した選手だった。
ジョシュア・エドワーズがカイマン・オーディを第1ラウンドKOで下す
ジョシュア・エドワーズはカイマン・オーディを相手に圧倒的なパフォーマンスを見せ、第1ラウンド残り1分31秒で試合をストップさせた。エドワーズ(4勝0敗、4KO)はこれで3試合連続の初回ストップ勝利となった。
開始から1分も経たないうちに、エドワーズはストレートの右でオーディ(4勝2敗、2KO)をダウンさせた。その後も2024年オリンピアンのエドワーズは鋭い連打とカウンターを浴びせ、レフェリーのベン・ロドリゲスが試合を止めざるを得なかった。
ヤイル・ガジャルドがクイントン・ランキンに判定3-0で勝利する
メキシコのライトヘビー級ヤイル・ガジャルド(10勝0敗、8KO)は、8回戦でクイントン・ランキンを判定3-0で下し、プロ無敗を維持した。ジャッジの採点は80-71、79-72が2者だった。
ガジャルドにとって8回戦はこれまでで最長の試合となった。22歳の彼は試合を通して絶え間ないプレッシャーと手数でランキン(21勝10敗2分、16KO)を徐々に消耗させていき、第6ラウンドには左ボディフックでダウンを奪った。
メキ・フィリップスがジョセフ・ブラウンを第2ラウンドTKOで下す
メリーランド州のライト級ホープ、メキ・フィリップス(7勝0敗、7KO)は、6回戦としては自身3戦目となる試合でジョセフ・ブラウン(12勝15敗、7KO)を一気に粉砕し、プロ2年目の連続KO勝利記録を更新した。
ガエル・カブレラがリチャード・レイエス・ディアスを第1ラウンドKOで下す
メキシコの20歳のスーパーバンタム級プロスペクト、ガエル・カブレラは通算戦績を9勝0敗(6KO)とし、無敗を維持した。6つのKO勝利のうち4つは第1ラウンドでのもの。今回の勝利で、キューバのリチャード・レイエス・ディアス(3勝1敗1分、2KO)にキャリア初の黒星を与えた。