レイ・フォードは目標から目を逸らしてはいない。
世界王者になることは最高の喜びだったが、WBAフェザー級王座を
ニック・ボールに奪われた痛みは言葉にできないほどだった。サウジアラビア・リヤドで土曜夜に
エイブラハム・ノバを破ったとしても、その苦しみは消えないが、再び世界タイトル戦へ近づく一歩になる。
ニュージャージー州カムデン出身の
フォードの最終目標は、130ポンド級の現役王者の目に留まることだ。誰とベルトを懸けて戦うかは問わないが、その名は
ラモン・ローチと何度も結び付けられてきた。
ボクシングでは雑音がつきものだが、フォード(17勝1敗1分、8KO)はそれに惑わされない。それでも、ローチに勝てるかと問われれば、彼の答えは簡潔かつ明確だった。
「もちろん、絶対に勝つ」とフォードは『ザ・リング・マガジン』に語った。
ローチ対フォードはすぐに実現するカードには思えなかったが、ローチのジャーボンテイ・デービスとの再戦が不透明である現状が、この試合を現実的にする可能性がある。
29歳のローチ(25勝1敗2分、10KO)は、次に何が起きるのかを何カ月も待ち続けている。彼はデービス(30勝無敗1分、28KO)との再戦契約を結んでおり、
3月1日にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われた試合では物議を醸すマジョリティ・ドローとなった。
デービスが次の試合時期を決めるのを待つことに、ローチはいら立ち始めている。
ローチは依然としてWBAスーパー・フェザー級王座を保持しており、それを防衛する選択も可能だ。仮に135ポンドでのデービスとの12回戦再戦が実現しなくても、ライト級に留まる可能性もある。
ローチがフォード戦を考慮するかどうかは本人のみが知るところだが、26歳のフォードはその機会を掴みたいと望んでいる。ローチとの関係は他の相手とは異なるが、それはリング上で手を抜く理由にはならない。
「勝つよ」とフォードは笑いながら言った。「彼は友達だけど、勝つさ。」
フォードは当初、土曜夜にリヤドで元IBFジュニアライト級王者
アンソニー・カカーチェと対戦する予定だった。しかし先月、カカーチェ(24勝1敗、9KO)がトレーニング中の背中の負傷により欠場となり、オルバニー(ニューヨーク)出身のノバ(24勝3敗1分、17KO)が代役として指名された。