レイモンド・フォードは、緑と金のベルトを懸けたチャンスを待つ時間があまり残っていない。

130ポンド級に上げて以来、フォード（17勝1敗1分、8KO）はオシャキー・フォスターと拳を交えたいと思っている。より重要なのは、フォスターが持つWBCタイトルを手に入れたいということだ。いつチャンスが来るかはわからないが、団体会長マウリシオ・スライマンは、それが実現することを強く望んでいる。

「もちろんだ」とスライマンは『ザ・リング』に語り、フォードがタイトルに挑む試合を見たいかと問われて答える。「レイモンド・フォードは素晴らしいファイターだ。彼はWBCで3位にランクされている」

すべてが計画通りに進めば、フォードはさらにランキングを上げる可能性が高い。

26歳のフォードは、今週土曜夜、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナでアブラハム・ノバと対戦し、DAZNペイ・パー・ビューで配信される大舞台を心待ちにしている。

しかし、フォスターは今、宙ぶらりんの状態にある。もともとは、ジャーボンテイ・デービス対ラモント・ローチのアンダーカードでスティーブン・フルトンを相手にタイトル防衛戦を行う予定だった。しかし、その再戦が不透明になったため、フォスターは次の一手を模索している。

フォードに関して言えば、リング内では忍耐力を発揮するが、リング外ではその忍耐も限界に近づいている。

2024年にニック・ボールにスプリット判定で敗れ、WBAフェザー級タイトルを失った時の気持ちは良いものではなかった。しかしフォードはその敗北を受け入れ、階級を上げた。そして階級を上げると、再構築を始めた。

ここまでのところ、彼はまるで別人のように見える。ニュージャージー出身のフォードは、オーランド・ゴンザレスとトーマス・マティスを相手に計20ラウンド戦い、ジャッジの採点で失ったラウンドはわずか1つだけだ。

このリング上での巧みさとランキングが相まって、フォードが比較的早い段階でフォスターのベルトに挑む道が開かれた。

「彼は一貫して活動を続けてきた」とスライマンは続ける。「彼がWBCタイトルを争う姿をぜひ見たい」