ラシディ・エリスと
ジャロン・エニスは、2年前の記者会見で「こんなもん、やめてやる」と言いかねないほどの激しいやり取りを見せた。
二人は2023年1月7日、ワシントンD.C.で行われたジャーボンテイ・デービス対ヘクター・ガルシア戦のアンダーカードでそれぞれの試合を控えており、その前に火花を散らしていた。関係者の間では、両者が次に対戦するのは間違いないという見方が広がっていた。シナリオは単純だった。エニスはカレン・チュカジャンに勝利する必要があり、それを判定で果たした。一方、エリスはロイマン・ビジャに勝たなければならなかったが、それは叶わなかった。
その夜に敗れたとはいえ、エリス(26勝1敗、17KO)は「ブーツ」エニスとの対決をもう一度実現させたいと考えている。
両者の状況は、当時とは異なっている。エリスは無敗ではないが、現在は2連勝中である。エニス(34勝無敗、30KO)は依然として無敗を誇るが、何よりも重要なのは、2023年当時とは違い、今や複数のベルトを保持している点である。
「この試合は絶対に実現しなきゃいけない」とエリスはYSM Sports Mediaに語った。「あれは元々やるはずだった試合だ。今は彼が3本のベルトを持っているから、なおさらいい。」
現在、エニスはThe Ring王座、IBF王座、WBAウェルター級王座を保持しており、さらに2本のベルトの獲得を狙っている。
最近では、
エイマンタス・スタニオニスがエニスを倒すという難題に挑んだが、それは実を結ばなかった。エニスの評価がかつてないほど高まっている中、エリスはその動向を静かに見守っている。エリスは6月21日に未定の相手と対戦予定であり、その試合をステップとして、再びエニスの視界に入ることを狙っている。
両者の間には、いまだに火花が散っている。そしてそれは、ファンが関心を持つであろう一戦の実現を後押しする要素でもある。仮にその試合が実現した場合、エリスは一つだけ確信していることがある。
「絶対に勝つよ」とエリスは笑みを浮かべながら続けた。「みんな彼に夢中になってるのは分かってるけど、俺が勝つことは間違いない。」