ラスベガス —
ラファエル・エスピノサは、サイズ、スピード、連打、そして集中的なボディ攻撃を武器に、
エドワード・バスケスを徹底的かつ計画的に打ち破った。試合は日曜夜、T-モバイル・アリーナで行われた。
冷静かつ制御された攻撃は7回1分47秒、エスピノサ(27勝無敗、23KO)が207発(うちボディ60発)をヒットさせたところで終了し、WBOフェザー級王座の防衛に成功した。
バスケス(17勝3敗、4KO)も自身のスタイルを貫き、123発の有効打を記録して健闘を見せたが、エスピノサは全てを受け止め、相手を上回るパワーと技術で圧倒した。
身長6フィート1インチ(約185cm)のエスピノサは、6インチの身長差と9インチのリーチ差を活かし、終始プレッシャーをかけながら高い打ち込み数で主導権を握り続けた。
「彼が素晴らしい相手であることは分かっていた。戦いに来ると分かっていた。それは良いことで、自分の能力をさらに見せることができた」とエスピノサは語った。
「こういう試合こそが、観客が観たいと思うものだし、僕自身も好きだ。人々はこのような戦いにふさわしい。そして、重要なメキシコの記念日にメキシコ人として戦う以上、心を込めて全力で戦った。これからもそうし続けるつもりだ。」
この試合は、ESPNのトップランク興行におけるセミファイナルとして行われ、メインイベントではスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥が、ラモン・カルデナスとの米国復帰戦を行った。
バスケスは、ジョー・コルディナとレイモンド・フォードに対する判定負けが物議を醸していたが、今回も序盤2ラウンドではしっかりと食らいついていた。
3ラウンドにはオーバーハンドのパンチをヒットさせ、見せ場を作ったが、エスピノサは鋭いアッパーカットと正確なボディブローで明確に差をつけ始めた。
4ラウンド序盤、バスケスは6連打を放って試合に戻ったかに見えたが、ラウンド終盤にはエスピノサが反撃し、ロープ際でバスケスを苦しめる場面をつくった。
5ラウンド、エスピノサはリング中を追い回すようにバスケスへ猛攻を仕掛け、鼻血を出させ、顔を赤く腫らせた。主審ハーヴィー・ドックは注意深く試合を見守り、ラウンド終了後にはバスケスのコーナーに向かい、明らかに疲弊し始めた挑戦者と長めの会話を交わした。
6ラウンドではエスピノサがややペースを落としたものの、主導権は譲らず試合を支配。そして迎えた7ラウンド、エスピノサはバスケスをコーナーに追い詰め、連打を浴びせたところで、ドック主審が試合をストップした。
“エル・ディヴィーノ”ことエスピノサは、2023年にロベイシ・ラミレスからスプリット判定で王座を奪取して以来、これが3度目の防衛戦。昨年12月にはラミレスとの再戦でTKO勝利を収めている。
恒例となったように、ハリスコ州グアダラハラ出身の31歳、ラファエル・エスピノサは勝利後にマイクを握り、スペイン語で観客に歌を披露し、シンコ・デ・マヨ・ウィークエンドでの圧巻のパフォーマンスを締めくくった。
「新たなメキシコのアイドルが生まれるためには、最高の相手と戦わなければならない」とエスピノサは語った。「だからこそ、俺はここにいる。チャンピオンとして、そして最高の相手と戦うために。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。
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