ラスベガス — ラファエル・エスピノサはパンチを振るうのをやめないだけでなく、歌うこともやめられない。陽気なWBOフェザー級王者は、リングの外でも“ハイノート”を響かせ続けている。
エドワード・バスケスとの日曜の防衛戦を盛り上げるためにメキシコで行われた記者会見では、ハリスコ州グアダラハラ出身の31歳が「キャリアはまだこれからが本番だ」と宣言した後、観客に向けて歌声を披露。さらに『ザ・リング・マガジン』のインタビュー中にはギターを手に取り、アリエル・カマチョの「Hay Una Mujer」を即興で演奏した。
金曜日、MGMグランドでの記者会見でも、エスピノサは再び大勢のファンに向けて歌声を届けた。
エスピノサ(26勝無敗、22KO)はこの17か月でロベイシ・ラミレスに2度勝利し、ラスベガスで自身のイベントを開催するまでに成長。まさに“高音”を響かせる活躍を続けている。
今回のバスケス(17勝2敗、4KO)とのシンコ・デ・マヨ・ウィークエンドの一戦では、エスピノサはESPN中継の“前座”として登場し、
メインの井上尚弥 vs ラモン・カルデナスによるスーパーバンタム級4団体統一戦を盛り上げる役割を担う。
ザ・リング・マガジン』のインタビューで語った。「これまで積み重ねてきた努力があるから、今回もタイトル防衛できるという自信がある。今がキャリア最高のコンディションだ。バスケスとの試合では、自分が世界最強のフェザー級ファイターだと証明したい。爆発的な試合を見せて、メキシコにとって最高の夜にするつもりだ。」
昨年12月、エスピノサはラミレスとの再戦で6ラウンドTKO勝利を収めた。初戦ではマジョリティ・デシジョンで王座を奪っていた。
「ラミレスとの2試合はどちらも素晴らしい内容だったし、自分が明確に勝っていたと思う」とエスピノサは語る。「2戦目では相手が“ノー・マス”と言って試合を降りた。もうラミレスとの決着はついた。今はバスケス戦に集中している。ラミレス戦のとき以上に練習に力を入れている。」
バスケスはエスピノサにとって厳しい試練になるはずだ。彼の2敗はいずれもジョー・コルディナ戦とレイモンド・フォード戦による僅差の判定で、多くの関係者が「実際には勝っていた」と見ている。
「正直言って、彼は無敗だと見ている。どちらの試合も僅差で、もし彼がAサイドだったなら勝っていただろう」とエスピノサ。「今回が3度目の大舞台で、俺のタイトルを奪いにくるはずだ。でも俺は、この試合で強いインパクトを残し、無敗のままでいるつもりだ。自分が求めているのはハイレベルで競争力のある試合。それこそが、統一戦に向けて強くなるためのリスクを取る理由だ。」
「フェザー級を統一して、4団体統一王者になりたい。今の3人の王者[ニック・ボール、スティーブン・フルトン、アンジェロ・レオ]との試合はどれも厳しい戦いになるだろう。彼らが王者であるのには理由がある。126ポンドの階級で自分はいい調子だし、しばらくはこの階級にとどまって他のタイトルを狙っていくつもりだ。自分の夢は、パウンド・フォー・パウンドのランキングに載ることだ。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。XとInstagramでは @ManoukAkopyan をフォロー。