ラファエル・エスピノサが母国メキシコのリングに上がるのは、今回が2年以上ぶりである。
だが今回は、世界王者としてサン・ルイス・ポトシのアレナ・ポトシで
アーノルド・ケガイと対戦し、WBO世界フェザー級王座の防衛戦に臨むことになる。この試合は土曜日、アメリカでは午後8時ET/午後5時PTより、Top Rank ClassicsのFASTチャンネルで配信される予定である。エスピノサは、敵地に乗り込んで世界タイトルを争う厳しさを誰よりも理解している。そしてその経験があるからこそ、ケガイが世界タイトル初挑戦にあたり、全てをぶつけてくる覚悟であることを分かっているのだ。
「世界タイトル戦がどういうものかはよく分かっている」とエスピノサは木曜日の最終記者会見で語った。「世界タイトルを懸けて戦うとき、人は持てるもの全て、そしてそれ以上を出し切ってくる。彼も全てをぶつけてくるだろう。それを想定しているし、そのために準備してきた」。
エスピノサ(27勝無敗、23KO)は、ハリスコ州グアダラハラ出身の31歳で、今回が4度目の世界王座防衛戦となる。身長6フィート1インチの長身王者は、2023年12月、当時の王者でキューバの二度のオリンピック金メダリスト、
ロベイシ・ラミレスに対し、番狂わせの多数決判定で勝利し、世界王座を獲得した。王者となって以降、エスピノサは3度の防衛戦すべてを7ラウンド以内のストップ勝ちで飾っている。2024年12月のラミレスとの再戦では、6ラウンドTKOで圧倒的な勝利を収めた。
ケガイ(23勝2敗1分、14KO/ウクライナ・オデーサ出身、33歳)は、9月12日にリボリオ・ソリスに8ラウンドのユナニマス判定勝ちを収め、この試合に臨む。キャリアでの敗北は、二階級制覇王者スティーブン・フルトン、そして三度世界挑戦したジョエト・ゴンサレスに喫した2つの判定負けのみである。
「この試合は自分のキャリアにおいてこれまでで最大の一戦だ」とケガイは語る。「ずっとこのレベルの試合を待ち望んできた。土曜日は、自分のキャリアを決定づける瞬間になる」。
セミファイナルは、無敗のリンドルフォ・デルガド(メキシコ・ヌエボ・レオン州リナレス/23勝無敗16KO)と、ガブリエル「ゴジャス」バレンスエラ(メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ/31勝4敗1分17KO)による興味深い12回戦となる。デルガドはIBF、WBO、WBCの140ポンド級でトップ5にランクされており、前戦ではエルビス・ロドリゲスとの10回戦でマジョリティ判定勝利を飾っている。一方、バレンスエラは、
現WBC世界スーパーライト級王者スブリエル・マティアスに8ラウンドTKO負けを喫した後、5月30日にマヌエル・メディナ・バレラを相手に10ラウンドのユナニマス判定勝ちで復活した。
また、トップランク期待の若手2名もアンダーカードに登場する。無敗のヘビー級ホープ、リチャード・トーレス・ジュニアがトーマス・サレック(23勝7敗14KO)と対戦する。トーレス(13勝無敗11KO)はIBF4位、WBCとWBOで11位にランクされており、4月5日の
グイド・ビアネッロ戦でユナニマス判定勝利を収めてこの試合を迎える。さらに、ボクシング界でも最も将来を期待される若手のひとり、エミリアーノ・バルガス(15勝無敗13KO)は、キャリア初となる10回戦に挑み、ジョナサン・モントレル(19勝3敗13KO)と対戦する。
21歳のバルガスは直近6試合連続でKO勝利しており、前戦では7月26日にアレクサンダー・エスピノサを1ラウンドKOで下している。