クイーンズベリー・プロモーションズは、
デビッド・アデレイとジェイミー・TKVによる英国ヘビー級タイトル再戦のプロモート権を獲得した。
当該ラウンドにおいて、TKVを最初に倒した左フックは、レフェリーのロン・カーニーがクリンチの最中に「ブレイク」とコールしたうえでTKVの片腕に触れた直後に放たれたように見えた。
しかしながら、カーニーは試合を続行させ、その直後にアデレイが猛攻を仕掛けたことでTKVが防戦一方となり、ストップが宣告された。
この一件を受け、翌週には英国ボクシング管理委員会(BBBofC)が審議を行い、ロンドン出身の両者による即時再戦を指示した。
その再戦に向けたプロモート権の入札は5月14日に実施され、アデレイの長年のプロモーターであるクイーンズベリーが15万ポンドで落札。TKV側のプロモーターであるボクサー(Boxxer)の提示額13万5000ポンドを上回った。
再戦の取り決めに基づき、アデレイには60対40の分配が適用され、報酬は9万ポンド、TKVには6万ポンドが支払われることとなる。
水曜日、クイーンズベリーの代表フランク・ウォーレンは『ザ・リング・マガジン』誌のインタビューにおいて、同再戦が7月19日に予定されているオレクサンドル・ウシク対ダニエル・デュボアの世界統一戦のアンダーカードとして、ウェンブリーで開催される可能性があると語った。
しかしながら、両選手がこの条件での即時再戦に応じるかどうかは不透明であり、別の道を選ぶ可能性もある。交渉に詳しい関係者によれば、両陣営は再戦に対してより高額な報酬を期待していた可能性があり、それが試合実現を危うくする要因となっている。
なお、管理委員会は第1戦を無効試合とは認定しておらず、結果としてアデレイは戦績を14勝1敗(13KO)に更新。TKVは公式には2敗目(8勝2敗5KO)となった。