EBUジュニアウェルター級の空位王座を獲得してからわずか3週間半、
ピアース・オレアリーはすでに次戦が決まっている。
ファビオ・ウォードリー対ジャスティス・フニのアンダーカードで
リアム・ディロンに12ラウンド判定勝ちを収めた25歳(17勝0敗、9KO)は、スペインのジョン・フェルナンデス(27勝3敗、22KO)との初防衛を義務付けられた。
当初は4月に地元でメインを張るビッグマッチが噂されていたが流れ、9月頃の再登場を視野に入れて準備しているようである。
Irishboxing.comによれば、クイーンズベリーは9月5日にダブリンの3アリーナで開催する計画を立てており、両陣営は7月15日までに条件をまとめなければ入札に移行するという。
2度世界フェザー級タイトルに挑戦した
マイケル・コンラン(19勝3敗、9KO)がジャック・ベイツンと対戦予定で、この興行でオレアリー対フェルナンデス戦も組まれる見込みである。
ビルバオ出身のフェルナンデスは、2022年12月にサミュエル・モリーナに判定で敗れスペイン王座初防衛に失敗して以来、4連勝中である。
29歳のフェルナンデスは本来、昨年9月にマッチルームが推す
ダルトン・スミス(18勝0敗、13KO)との対戦が予定されていた。
しかしWBCランキング1位の無敗のヨークシャー人スミスは、首と肩の痛みで欠場を余儀なくされ、復帰は翌1月までずれ込んだ。
フェルナンデス陣営はこれ以上待てないと判断し、その後スミスも2戦連勝を飾った一方で、フェルナンデスもまた長らく待ち望んだ欧州王座への挑戦機会を目指してきた。
スミスは1月25日にワリド・ウイッザを初回KOで破った直後に欧州王座を返上した。
ウイッザがあっさり力不足を露呈したことで期待外れの声もあったが、フェルナンデスの戦歴はオレアリーにとってキャリア最大の試練となることを示唆している。
現WBCジュニアライト級世界王者のオシャキー・フォスター(23勝3敗、14KO)は、2018年9月に10回戦判定でフェルナンデスに初黒星をつけた。
さらにミシェル・リベラ(26勝1敗、14KO)は3年後にダウンを奪い8回TKO勝ちを収め、階級転向を促した。
その後フェルナンデスは3月に実力あるライト級コンテンダーのジェスレル・コラレスに10回戦で大差判定勝ちし、6月14日にはリカルド・ヌニェスに3回反則勝ちしてWBCインターナショナルシルバー王座を獲得した。