強打を誇るIBFストロー級王者
ペドロ・タドゥランが、同胞ロバート・バルナンと10月26日、フィリピン・マニラのサンアンドレス・スポーツコンプレックスで対戦する。
タドゥラン(18勝4敗1分、13KO)がリングに上がるのは5月の重岡銀次朗戦(12回スプリット判定勝ち)以来となる。その試合で重岡は
脳出血を負い、現在も入院中で回復は緩やかではあるが着実に進んでいる。
一方で、IBF世界3位のバルナン(12戦全勝7KO)にとっては大きなステップアップの舞台となる。ただし、ランキングの1位と2位は空位のままだ。
セミファイナルでは、先月8年ぶりに復帰した香港の人気ボクサー、レックス・ツォ(23戦全勝14KO)が、サガル・チョーハン(6勝0敗2分、2KO)とIBF地域バンタム級王座を懸けて10回戦で対戦する。
一方、マニー・パッキャオ・プロモーションズのアンダーカードでは、ミエル・ファハルド(12勝3敗2分、11KO)がエスネス・ドミンゴ(22勝3敗、14KO)とIBF地域フライ級王座を懸けた10回戦を行う。
大会は全体で13試合が予定されている。
タドゥランはRingランキングでストロー級2位に位置し、18歳でプロデビューすると最初の13試合で12勝を挙げた。2018年にはタイで、はるかに経験豊富なワンヘン・ミナヨーティンのWBC王座に挑戦し、12回判定負けを喫した。
その後、再び勝ち星を取り戻したタドゥランは、無敗だった同胞サミュエル・サルバ戦でダウンを喫しながらも(4回終了TKO勝ち)、空位のIBF王座を獲得した。強打を誇る28歳はダニエル・バジャダレス戦でテクニカルドロー(4回)に終わり、その後レネ・マーク・クアルトに12回判定および7回テクニカル判定で敗れ王座を失った。
タドゥランは昨年7月、期待の重岡銀次朗を9回TKOで破りIBF王座を奪還。再戦でも12回スプリット判定で接戦を制した。
バルナンは2021年12月にプロデビュー。セブ出身の25歳は一貫して地元で試合を重ね、昨年3月にはベテランのクライド・アザルコンを2回KOで下し、直近では昨年12月にロバート・パラデロを5回テクニカル判定で退けて戦績を積み上げてきた。
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