元世界王者の
重岡銀次朗は、先週末に行われた
ペドロ・タドゥランとのIBF世界ミニマム級タイトル戦で敗北後、リング上で倒れ、脳の手術を受けることとなった。
熊本県出身の重岡にとって、今回のタドゥラン戦は再戦だった。両者は昨年夏にも対戦し、激しい打ち合いの末、タドゥランが9回TKOで勝利していた。
その試合は滋賀県大津市の滋賀ダイハツアリーナで行われ、タドゥランがIBF世界105ポンド級王座を獲得。試合後、重岡は眼窩底骨折により倒れ、手術を受けていた。
さらに衝撃的な場面となったのは、試合後に重岡が再び倒れ、今回は意識が戻らず、担架でリングから運び出され、緊急で病院に搬送されたことだった。
この件について、これまで大会関係者から重岡の容体に関する情報は出ていなかったが、タドゥランをプロモートするViva Promotionsが、日本ボクシングコミッション(JBC)からの連絡として、重岡が脳の手術を受けたことを明かした。
この結果、重岡は引退を勧告される見通しとなった。
JBCの声明には次のように記されている。
「日本ボクシングコミッションによると、元IBF世界王者の重岡銀次朗は急性硬膜下血腫を発症し、すでに開頭手術を受けている。
重岡は現在も大阪市内の民間病院で経過観察中であり、JBCは開頭手術を受けたことを受けて、彼にボクシングからの引退を勧告している。」
開頭手術とは非常に繊細な手術であり、頭蓋骨の一部を取り除いて脳にアクセスする処置である。重岡の場合、脳内出血が確認されたために実施された。