昨年夏、
ペドロ・タドゥランは高く評価されていたIBF世界ミニマム級王者・
重岡銀次朗を番狂わせで破り、自身2度目の105ポンド王者となった。
現在、タドゥランは
『The Ring』のミニマム級ランキングで2位にランクインしており、かつて無敗だった日本人王者に対して衝撃的な打撃を与えた。試合中に右眼窩を骨折させ、第9ラウンドでTKO勝利を収めた。
あれから10ヶ月、両者は今週土曜日にインテックス大阪(大阪府大阪市)で行われる
アンヘロ・レオ対亀田和毅のアンダーカードで再戦する予定である。
「この試合に向けて一生懸命準備している」と、タドゥラン(17勝4敗1分、13KO)は、元世界王座挑戦者で現在は引退しているファン・ミゲール・エロルデの助けを借りてリング誌に語った。「ベストを尽くすつもりだが、試合では自分の力を発揮できると信じている」
「応援してくれる皆さん、そして勝利を祈ってくれる皆さんに感謝申し上げます」
タドゥランは、かつて2019年から2021年にかけて同王座を保持していた経験があり、再び王者に返り咲いたことを当然ながら喜んでいる。
「2度目の世界チャンピオンになれたことは自分にとって大きな達成だった」と、彼は誇らしげに語った。「今は状況が違う。再び世界王者になるという目標を達成できた」
タドゥランは今回の再戦に向けて、マニラのエロルデ・ジム・スカットでカール・ペニャロサの指導のもと、3ヶ月にわたりトレーニングを重ねてきた。
現在28歳のフィリピン出身サウスポーは、5月18日に日本へ渡っており、前回の試合で痛い目にあった重岡が今回も真正面からの打ち合いを避けると予想している。
「銀次郎は逃げると思う。前に出て打ち合うようなことはしないだろう」と、タドゥランは語る。「だから俺は彼を追いかける。前回やられたから、アッパーカットとフックはしっかりディフェンスするつもりだ。彼はスピードがあってパワーもあり、フットワークも優れている」
将来についても、タドゥランははっきりとした展望を持っている。
「階級を上げるつもりはない」と彼は語る。「この試合の後は、
オスカー・コラッソとの統一戦を望んでいる。コラッソも強いが、俺なら勝てる」
一方、重岡銀次朗(11勝1敗、9KO)は、『The Ring』のミニマム級ランキングで4位に位置しており、プロ転向前はアマチュアとしても実績を残していた。2018年9月のプロデビュー後、5戦目で元世界タイトル挑戦者レイ・ロレトを5回KOで下したのは特筆すべき戦績である。新型コロナウイルスの影響で18ヶ月間試合ができなかったことがなければ、より早く世界王座を手にしていた可能性もある。
25歳の小柄なサウスポーは、ダニエル・バラダレス戦で優勢に試合を進めていたが、偶発的なバッティングにより無効試合となった。その後、レネ・マーク・クアルトを9回TKO、再戦となったバラダレスを5回TKOで破り、IBF王座を獲得した。さらに、代役として出場したジェイク・アンパロを2回KOで下し、初防衛にも成功。しかし、その後の試合でタドゥランに9回TKOで敗れ、まさかの番狂わせを喫した。
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