マッチルームは、
コナー・ウォーカーと
パット・マコーマックによるブリティッシュ&コモンウェルス・ウェルター級戦を計画しており、その試合が
クリス・ユーバンク対コナー・ベン第2戦のアンダーカードに組み込まれることを期待している。
サンダーランド出身の30歳は、プロ入りして約3年半になるが、故障に悩まされてキャリアの進展が滞り、この試合がわずか8戦目となる。
プロモーターのエディ・ハーンは、2022年にマコーマックを2戦2勝(2KO)の時点で契約したが、このプロジェクトはフラストレーションの多いものだったと認めている。それでもマッチルームのボスは、マコーマックは世界中で10戦未満の選手の中でも最高のファイターの一人であり続けているという確信を崩していない。
マコーマックは2月、マンチェスターのCo-opライブ・アリーナで経験豊富なロビー・デイヴィス・ジュニアをストップしており、今回はキャリア最大の試練を迎えると見られている。相手は、評価の高いウズベクの
シャフラム・ギヤソフと昨年7月に150ポンド契約でフルラウンドを戦い、スプリットデシジョンで惜敗したメキシコ人ファイターだ。
ハーンは、もしマコーマックが土曜の試合を勝利し、なおかつ無傷で切り抜ければ、主要タイトルへの初挑戦を手にする可能性があると明かした。
147ポンドでブリティッシュ&コモンウェルスのベルトを保持する30歳のウォーカー(16勝3敗1分7KO)は、昨年
ルイス・クロッカーに判定で敗れて以来、3連勝を飾っている。
6月にはリアム・テイラーを衝撃的な内容でストップし、その地位を固めた。
この勝利でウォーカーは戦績をとし、過去6試合をプロモートしてきたハーンは
『ザ・リング・マガジン』に対し、今年後半にウルヴァーハンプトン出身のウォーカーをマコーマックと対戦させたいと明かした。彼は、11月15日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われる、クリス・ユーバンク・ジュニア対コナー・ベンの再戦をメインとする興行を、この一戦の格好の舞台として目をつけている。
ハーンは「パット・マコーマックのこれまでのストーリーを要約する言葉として、“フラストレーション”という表現がふさわしいと思う」と語った。「彼の才能を考えればもどかしいし、その多くは自分たちのコントロールの及ばないことでもある」
「彼はいくつかのケガに悩まされて進歩を止められてきたが、パットがどれほど優れた選手かは誰もがずっと前から知っている。今の段階をはるかに超えていけると信じているが、それでも適切な形で育成されなければならない」
「パラは良いステップアップになるが、これは“深い海”に放り込まれる前の最後の試練だ。パットのように才能があり、30歳になった選手をこれ以上待たせるわけにはいかない。まだ年齢的には若いが、すでに世界タイトルを争うだけの実力は十分にある」
「現状は現状として受け止めるが、問題ではない。我々には世界タイトルを獲得できる選手がいるのだから、必要なのは勢いと自信を与えて、深い海に飛び込ませることだ」
「自分としてはコナー・ウォーカーとの試合が本当に楽しみだ。どちらにとっても簡単な試合ではないし、スタイルのぶつかり合いとして素晴らしいカードになる。そして、どちらが世界レベルへ進むかを決める一戦になるだろう。両者ともその位置に手が届くところにいるからだ」
「コナー・ウォーカーはビッグファイトを望んでいるが、マコーマックがその相手だとは思っていないかもしれない。むしろ、7戦か8戦無敗で、まだ基本的にはプロスペクトの段階にあるマコーマックと戦うよりも、世界的に名の知れた相手と勝負に出たいと考えている可能性が高い」
「だが、どうなるか見てみよう。まずはマコーマックがパラ戦でセンセーショナルな内容を見せる必要がある。その上で、ウォーカー戦はユーバンク対ベンのアンダーカードで実現する可能性がある」