かつて
バージル・オルティスは、自分と同じリングに立つべきでない相手と戦っていた時期がある。だが最近では、トップクラスの相手と拳を交えてきた。
昨年から今年2月にかけて、
セルヒー・ボハチュクと
イスラエル・マドリモフが連戦でオルティスと対戦した。彼らはオルティスを追い込んだが、判定勝利を収めたオルティスは、リングを降りる時もリングに上がった時と同じく無敗だった。
多くのプロモーターなら、次戦ではこうした厳しい戦いから一息つかせるため、二流の相手をあてがうかもしれない。だがオスカー・デ・ラ・ホーヤはそうする気はない。
「彼をモンスターと戦わせたい」とデ・ラ・ホーヤはDAZNに語る。
デ・ラ・ホーヤが計画を練る一方で、オルティス(23勝無敗、21KO)は右手のリハビリを続ける。ザ・リング誌ジュニアミドル級2位の彼は、
マドリモフ戦でキャリア最高ともいえる勝利を挙げたが、その代償として右手を負傷した。
手術は成功し、リハビリも順調に進んでいる。年内には復帰する見込みだ。
彼は誰と戦いたいのか。その“ターゲットリスト”は非常に長い。27歳のオルティスは最近、新たにWBOジュニアミドル級王者となったザンダー・サイヤスと
舌戦を交わした。もう一人の候補は、この階級(154ポンド)のIBF王者バフラム・ムルタザリエフだ。
そして最後に、オルティスは自らが保持するWBC暫定王座が、いずれ正規王者セバスチャン・フンドラとの対戦につながることを望んでいる。
すべては今後数か月で明らかになるだろう。今のところ、デ・ラ・ホーヤは「これまでにないほどオルティスを試す相手」を選ぶと約束している。
「彼は誰とでも戦う準備ができている」とデ・ラ・ホーヤは言う。「10月にトップ5の誰かと復帰させたいと考えている」。