ザ・リング・マガジン認定王者オレクサンドル・ウシクが、7月19日、ロンドン・ウェンブリー・スタジアムでダニエル・デュボアと対戦する。これは、イギリス史上初となるヘビー級世界四団体統一戦となる。
数か月にわたる交渉の末、両世界王者がナショナルスタジアムに集結し、四つのベルトを賭けた「勝者総取り」の一戦に挑むこととなった。
ザ・リング・マガジンのマイク・コッピンジャー「Mike Coppinger」が最初に報じた通り、当初は7月12日に対戦予定だったが、1週間延期され、最終的に7月19日がクイーンズベリー・プロモーションズとレディ・トゥ・ファイトによって正式に発表された。
この試合は、リヤド・シーズンが後援するビッグイベントのメインを飾ることになり、2023年にポーランド・スタディオン・ヴロツワフで行われた物議を醸した一戦の再戦でもある。あの時は、ウシクが9ラウンドでデュボアをストップしている。
しかし、デュボア陣営は激怒した。第5ラウンド、ウシクが強烈な一撃で倒れたものの、レフェリーのルイス・パボンがそのパンチをローブローと判定したため、ウシクには回復する時間が与えられた。その後、ウシクは勢いを取り戻し、4ラウンド後にデュボアを仕留めた。
デュボアのプロモーターであるフランク・ウォーレンは、WBAに対して試合結果の覆しと即時再戦を求めたが、その訴えは認められなかった。
それからほぼ2年が経ち、現在IBF世界ヘビー級王者であるデュボアが、The Ring認定王者であり、WBO、WBA、WBC各団体のタイトルも保持するウシクへのリベンジの機会を手にすることとなった。
ウクライナ出身のウシクは、昨年5月18日、リヤドでタイソン・フューリーを下し、ヘビー級史上初の「四団体統一王者」となった。しかし、その後、指名挑戦者との対戦ではなく再戦を選んだため、IBF王座を返上している。
現在38歳のサウスポー、ウシク(23勝無敗14KO)は、ウェンブリーでデュボア(22勝2敗21KO)に勝利することで、自らが手放したIBF王座を取り戻すことができる。
「再び四団体統一王座を懸けて闘える機会を与えてくれた神に感謝します」とウシクは語った。「ダニエル、私のIBFベルトを大切に守ってくれてありがとう。だが、今、それを取り戻しに行く。」
ウシクに敗れて以来、デュボアは圧倒的な勢いを見せ、ジャレル・ミラー、フィリップ・フルゴビッチ、アンソニー・ジョシュアといったトップコンテンダーたちを、怒涛の9か月間でストップしてきた。
「これこそが俺が求め、要求してきた試合だ。そして今、オレクサンドル・ウシクにリベンジするチャンスを手に入れた」とデュボアは語った。
「初戦では俺が勝つべきだった。しかしレフェリーの判定によってその勝利を奪われた。今回は違う。俺の地元ロンドン、ナショナルスタジアムで絶対に間違いは犯さない。今の俺は、より優れ、より危険なファイターだ。ウシク自身、それを7月19日に思い知ることになるだろう。」
「この試合を実現してくれたフランクに感謝している。そして俺は、世界ヘビー級四団体統一王者になることで、その恩に報いるつもりだ。」