『ザ・リング・マガジン』の関係者によれば、The Ringおよびヘビー級統一王座をかけたオレクサンドル・ウシク対ダニエル・デュボアの再戦は、当初予定されていた7月12日から1週間延期され、7月19日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催される予定である。
この試合は当初、7月12日に開催される予定であり、その日はニューヨークでリング誌が主催する興行――エドガー・ベルランガ対ハムザ・シーラズ戦およびシャクール・スティーブンソン対ウィリアム・セペダ戦――と同日であった。
パウンド・フォー・パウンドでリング誌1位にランクされているウシクは、2023年8月にポーランド・ヴロツワフで行われた初戦で、デュボアを9ラウンドKOで下している。
その試合では、ロンドン出身のデュボアが第5ラウンドに放ったローブロー(下腹部へのパンチ)を巡って物議を醸した。デュボアはあのパンチが合法的なボディブローであったと主張していた。
試合後、両者はさらなる高みへと登っていく。ウクライナのウシク(23勝0敗、14KO)は、2024年にサウジアラビア・リヤドでタイソン・フューリーに連勝し、同世代最強のヘビー級王者としての地位を確立した。
5月に行われた初戦は、『リング』誌による2024年「年間最優秀試合」に選出された。第9ラウンドには、ウシクが14連打を浴びせ、ロープが“ジプシー・キング”ことフューリーを支える形となるダウンを奪った。
この勝利によって、ウシクはヘビー級統一王者となったが、その後フューリーとの再戦に備えるためにIBF王座を返上することとなった。
IBFはウシクに対しデュボアとの防衛戦を命じており、同団体は暫定王者だったデュボアを正式な王者に昇格させた。
そのデュボア(22勝2敗、21KO)は、2024年9月にウェンブリーで元統一王者アンソニー・ジョシュアを5ラウンドKOで下し、自身最大の勝利を収めた。
そして同年12月、38歳のウシクが3つのベルトの防衛に成功した後、27歳のデュボアがリングに登場し、再戦を公式に要求した。
本来デュボアは、2025年2月にリヤドでジョセフ・パーカーとの対戦が予定されていたが、体調不良によりこの試合は中止となった。
この記事の筆者Mike Coppingerは、リング誌の上級インサイダーであり、かつてESPNでボクシング担当記者を務めていた。X(旧Twitter)およびInstagramでは@MikeCoppingerとして活動している。