ニューヨーク — シャクール・スティーブンソンにはキャリアの残り時間がまだ十分にあるが、自身の潜在能力を発揮するという点では、まだ程遠いと信じている。

27歳のスティーブンソンの実績は、それ自体が語るものを持っている。彼はこれまでに3つの階級で王座を獲得しており、現在はライト級のWBC王座を保持し、かつてはスーパーフェザー級で統一王者でもあった。

その実績は目を見張るものがあり、これまでに披露してきたパフォーマンスの中には、息を呑むような内容もあった。2021年にジャメル・ヘリングに与えたダメージを覚えているだろうか。

1年後にオスカー・バルデスを一方的に打ちのめした試合も、記憶に新しいはずだ。

そしてもちろん、今年初めにジョシュ・パドリーを完封した勝利も忘れられない。

だが、それらの試合がほぼ完璧だったにもかかわらず、シャクール・スティーブンソン（23勝0敗、11KO）は、7月12日にクイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催される、DAZNで配信されるザ・リングのペイ・パー・ビュー大会でウィリアム・セペダと対戦する際には、これまでの試合内容すら霞ませる圧倒的なパフォーマンスを見せると自信をのぞかせている。

「俺はキャリア最高のパフォーマンスを見せるためにリングに上がるつもりだ」と、スティーブンソンは木曜日の記者会見で語った。

長年、オリンピック銀メダリストのスティーブンソンは、ウィリアム・セペダとの対戦を望んできた。個人的な感情はなかったが、メキシコのセペダは以前から高く評価されており、スティーブンソンは「彼とはレベルが違う」と証明したいと考えていた。

表面的には、セペダ（33勝0敗、27KO）はこの瞬間のために準備を整えてきたように見える。直近の4試合のうち3試合、特にテビン・ファーマーとの連戦では、セペダ陣営は純粋なボクシング技術を持つ選手を相手に選んできた。その戦略は、今のところうまく機能している。

しかしスティーブンソンは、自分こそがセペダに初黒星をつける最初の男になると確信している。そして、ただ勝つだけでは満足しない。セペダがこの先ずっと夜眠るとき、スティーブンソンの名前を思い出して冷や汗をかくような記憶を刻みたいのだ。

「7月12日、セペダは俺の名前を一生忘れられなくなるさ」と彼は言い切った。