シェーン・モズリーは2010年にフ
ロイド・メイウェザーの頭を吹き飛ばそうと全力を尽くしたが、それほどの敵意を抱きながらも、彼がいかに素晴らしいかを理解する。
現在、メイウェザー(50勝0敗27KO)は自らを「TBE=The Best Ever(史上最高)」と呼びたがる。モズリーは完全に同意するわけではないが、その技術に匹敵できる歴史上の人物を探すのは困難だ。
テレンス・クロフォードは常にその議論の周辺に存在する。
しかし先週末の
カネロ・アルバレス戦での勝利までは、モズリーもクロフォード(42勝0敗31KO)がメイウェザーと同等であるだけでなく、その一段上にいると断言することはなかった。
「クロフォードの方が優れていると思う。クロフォードはオールラウンドでより完成されたファイターだと言える」モズリーはFight Hub TVに語る。
クロフォードがラスベガスのアレジアント・スタジアムに新たな筋肉をまとって現れる前、モズリーは彼が勝てるとは信じていなかった。クロフォードはアルバレスより約3年年上で、この数年間は2〜3階級下で戦ってきたからだ。
だが、それらは何の意味もなかった。クロフォードは接戦ながらも明確な判定勝ちを収めた。
メイウェザーも12年前にアルバレスを下している。クロフォードが三階級で統一王者となったことで、識者やファンは夢のマッチメイクに熱を上げている。
では、勝つのはどちらか? 現役時代のメイウェザーは「50人が挑み、50人が失敗した」と繰り返し、自身の偉業を誇示していた。だがモズリーによれば、もしクロフォードが51人目の相手だったなら、勝利をつかんでいただろうという。
「メイウェザーは本当にすごい。彼をけなすことはできない。でもクロフォードの方がリーチが長く、体格も大きいから優位に立てたと思う。メイウェザーにとってカウンターを返すのは難しかっただろう」とモズリーは語る。