また一人、世界王者が新たに加わった。モスト・ヴァリアブル・プロモーションズ(MVP)は今朝、イギリス初の女子3階級制覇王者であり、現在のWBO世界ライト級王者でもある
テリー・ハーパーと契約を結んだことを発表した。MVPの拡大を続ける陣営に、新たな実力者が加わる形となった。
テリー・ハーパー(16勝2敗2分、6KO)は昨年9月、当時無敗の王者リアノン・ディクソンを判定で破ってタイトルを獲得し、多くの人々を驚かせた。その後、今年5月にはGBMスポーツ主催のドンカスター・スタジアム興行で
ナタリー・ツィマーマンに危なげなく判定勝ちを収め、メインイベントを務めた。試合後、28歳のハーパーは自身がフリーエージェントであることを明かしていたが、今やそれも過去の話となった。
公式プレスリリースの中でハーパーは次のようにコメントしている。
「MVPで女子ボクシングのムーブメントに加われることにワクワクしています。ナキサ・ビダリアンとジェイク・ポールは、ボクシング界、特に女子ボクシングのために素晴らしい取り組みをしてくれています。これからのビッグファイト、ビッグナイトを楽しみにしています。さあ、行きましょう」
ツィマーマン戦での圧勝に向けたビルドアップの段階では、BOXXER所属のWBC王者
キャロライン・デュボア(11勝0敗1分、5KO)とのWBO/WBC統一戦の可能性が大きな話題となっていた。
23歳のデュボアは、3月7日にローレン・プライス対ナターシャ・ジョナスの女子メイン興行の一環として行われた、
韓国のシン・ボミレとの激戦で自身のベルトを防衛する際、終盤にかけて強い精神力を見せつける必要があった。
当初のデュボアの計画では、3月7日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで向かい合う相手はハーパーのはずだった。しかし、デナビー・メイン出身のハーパーはこのオファーを拒否。提示された条件に納得がいかず、報酬面の不満に加え、わずか7週間という短期間での準備期間も理由のひとつだったと報じられている。
デュボアはハーパーのインスタグラムでの契約発表にコメントし、次のように語った。「おめでとう。でもな、“チャンプ”、ダンスには二人必要なんだよ。私は次にこの試合を望んでるし、毎日チームと話してる。そのテンションのままでいてくれよ。あとは君のチームがこの試合を実現させてくれることを願ってる。」