ラスベガス — “マイティ”
モハメド・アラケルが土曜夜、プロキャリア11か月でついに米国デビュー。
アレジアント・スタジアムで行われたカネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦のメインカードを、Netflix配信の幕開けで飾った。
ライト級プロスペクトの晴れ舞台を台無しにしようと立ちはだかったのは、メインのクロフォードとは無関係のトラビス・クロフォード。
6回戦から一気に10回戦へステップアップした
アラケルは、文句なしの判定勝利を収め、大舞台に十分対応できることを証明。キャリアにおいて大きな経験値を積み上げた。
ジャッジの採点は99-91、99-91、98-92でアラケルの勝利。
アラケル(6勝0敗1KO)は初回から圧倒的な手数と多彩なショットを繰り出し、距離を完全に掌握してクロフォード(7勝5敗2KO)を明確に下した。
前半戦は終始アラケルのペース。コンピューボックスの数字もそれを裏付け、アベル・サンチェス門下のアラケルはクロフォードに130-25と大差をつけてヒット。最終的にも223-75で圧倒した。
それでもクロフォードは諦めず、距離を詰めて泥臭く戦おうとした。いくつか鋭いパンチを当てたものの、アラケルを脅かすには至らなかった。
リヤド出身の21歳アラケルは昨年10月にプロ転向し、これまでリヤド・シーズンのビッグイベントだけで戦ってきた新鋭。
一方、テキサス州コーパスクリスティ出身の22歳クロフォードはこれで3連敗となった。
Manouk Akopyan は『ザ・リング』の主任ライター。Xとインスタグラムで @ManoukAkopyan をフォローできる。