WBA主催「KOドラッグ」シリーズの最新大会が、8月8日金曜にリビア・ベンガジのベニナの殉教者スタジアムで開催され、WBA世界暫定王座決定戦が2試合組まれる。
全5試合で構成されるこのイベントでは、
アルベルト・ラミレス(21戦全勝18KO)と
ジェローム・パンペローネ(21戦19勝2敗12KO)が、空位のWBAライトヘビー級暫定王座を懸けて激突する。
175ポンド級でThe Ring誌ランキング6位につけるラミレスは、6月5日にモントリオールで無敗のマイケル・アラン・フラナリー(13勝)を2ラウンドTKOで破ったばかり。キャリア終盤に向けて
大舞台を渇望しており、存在感をさらに高めるため積極的にリングに立ち続けている。
一方、イギリス生まれで現在はニュージーランド在住のパンペローネは、2024年にマリク・ジナドとコナー・ウォレスとのIBF挑戦者決定戦でいずれも僅差の判定負け(12回2-0→2-1)を喫したが、2月8日にタイのプライサクダ・ブーンマラートを初回TKOで下し再起に成功している。
同イベントでは、無敗のフェザー級2人によるWBA暫定王座決定戦も組まれ、
ミルコ・クエジョ(15戦全勝12KO)と
セルヒオ・リオス(19戦全勝7KO)が拳を交える。
アルゼンチン出身のクエジョはフェザー級でThe Ring誌8位にランクされており、ここ2年でサンアントニオとラスベガスにてインパクトある3連勝を収め、アメリカでの評価を急上昇させている。
対するリオスは同じ24歳ながら、キャリア全戦を母国メキシコで戦っており、この一戦がソノラ州出身の彼にとって初の大きな試練となる。
また、リオ五輪銀メダリストの
ソフィアン・ウミハ(6戦全勝3KO)は、WBA地域ライト級王座を懸けて
フランシスコ・フォンセカ(42戦36勝4敗2分29KO)との一戦に臨む。
さらに、ホスエ・アゲロ(13戦全勝7KO)とディエゴ・アレマン(24戦20勝3敗1分14KO)も、WBA地域フェザー級王座を争う。
当初は二度の五輪金メダリスト、フリオ・セサール・ラ・クルス(4戦全勝4KO)が、米国のヘビー級ベテラン、ブライアント・ジェニングス(29戦25勝4敗14KO)と対戦予定だったが、キューバ人のラ・クルスが負傷により欠場。ジェニングスは代替対戦相手との出場の可能性を残している。
大会はAjyalona Foundationが主催し、カルロス・テジョ、パコ・ダミアン、Eye of The Tiger、Agonと提携して開催。TYCにてテレビ放送される予定。
さらに本大会では、ハリウッド俳優のシルベスター・スタローン、元世界ヘビー級王者エヴァンダー・ホリフィールド、マイク・タイソンらがスペシャルゲストとして登場する。
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