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マキシ・ヒューズ、ロマチェンコ戦・スティーブンソン戦・セペダとの再戦をターゲットに
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John Evans
John Evans
RingMagazine.com
マキシ・ヒューズ、ロマチェンコ戦・スティーブンソン戦・セペダとの再戦をターゲットに
マキシ・ヒューズは、自身が大きな期待を寄せていた凱旋試合が肩透かしに終わった今こそ、本当の意味で記憶に残る瞬間を作りたいと考えている。




試合前、シャープは「ザ・リング・マガジン」に対し、ヒューズの土俵である接近戦に付き合うのではなく、自身のフットワークとスピードを活かして年上のヒューズに足を使わせる戦い方をすると語っていた。



しかし、30歳のシャープはそのプランを極端なまでに貫き通した。


絶えず動き回る相手を無理に追いかけ回すのではなく、経験豊富なヒューズは冷静にボクシングを組み立て、要所で印象的なクリーンヒットを決めていった。コアなボクシングファンでさえ忍耐力を試されるような展開となったが、ヒューズの的確なパンチと攻めの意思が評価され、結果はユナニマス・ディシジョンでの勝利となった。


ヒューズ(29勝7敗2分、6KO)は試合後、控室で缶を開けながら「とりあえず、このビールでも飲んで、今終わったばかりの試合のことは忘れるよ」と『Boxing Now』に率直に語った。


「どうしようもないよな。相手は本気で打ち合う気がなかった。このレベルになれば、点を拾ってチマチマやって勝てるなんて思ってたら通用しないよ」


「せっかくの大きな凱旋試合だったのに、正直言って期待には応えてくれなかった。やっぱり悔しいよ。でも、最終的には勝ちを手にした。それが一番大事なことだ。勝って、前に進む。それだけさ。あの試合のことはすぐに忘れるよ」


35歳のヒューズにとって、無駄なダメージを積み重ねる余裕はない。シャープとの試合は、舞台としての意味では彼にとって大きなものだったが、135ポンドという層の厚い階級において注目を集めるほどの一戦ではなく、その勝利のために自らを極限まで追い込んでも得るものは少なかっただろう。



土曜の夜、ヒューズはまだ体内にアドレナリンが残る中で言葉を発していた。しかし、時間が経ち、冷静に一夜を振り返ったときには、もう少し前向きに捉えられるかもしれない。


今回のパフォーマンスでライト級のライバルたちが警戒心を強めることはないかもしれないが、もしシャープが判定をかすめ取っていたら、間違いなく彼らの注意を引く結果になっていただろう。


ヒューズは、WBCシルバー王座を手にしたことで、自身の存在感をしっかりと保ち、ダメージも一切なく試合を終えた。これにより、WBC世界ランキング13位という位置からのランクアップも期待できるだろう。


今後は、彼と陣営が腰を据えて選択肢を吟味する段階に入る。嬉しいことに、検討すべきオプションはいくつかありそうだ。


「体はすごくフレッシュだよ。まるで試合をしていないみたいな感じだし、すぐにでも次に向けて動ける。ただ、これだけハードにトレーニングして、たくさんのラウンドを重ねてきたのに…それが少し残念だね」
とヒューズは語った。


「すぐにジムに戻って、近いうちにGBMのイジー(アシフ)とミーティングをする予定だし、プロモーターのルー・ディベラとも話し合って、次にどう動くかを決めていくよ」


「昨日ルーと話したんだけど、アメリカで何人かが俺の出場可能性について問い合わせてきてるって言ってた。だから、今後はそれが誰なのか、そして結局のところギャラがどうなのかを確認することになると思う。アメリカでは、少しずつ名前も知られるようになってきたしね」


「俺はどこにでも行くよ。金がある場所、大きな試合がある場所、そこに行くって決めてる。もう何年も言ってるけど、一番稼げるオファーをくれる相手、条件が合う相手と戦うだけだよ」


そうした高額な報酬のチャンスには、当然ながらそれ相応のリスクが伴う。そしてヒューズは、これまでのキャリアでトップレベルにおいては、結果に浮き沈みがあった。


元統一王者でThe Ringのチャンピオンでもあったジョージ・カンボソスとの一戦では、ヒューズは見事な戦いぶりを見せ、2023年にオーストラリアでマジョリティ判定負けを喫したものの、その内容は非常に惜しいものだった。しかし、その翌年の3月、メキシコのウィリアム・セペダとの試合では、4ラウンドTKOで敗れるという一方的な結果となった。


それでも、この完敗がヒューズの世界レベルでの野望を終わらせることはなかった。


セペダ戦に向けた準備期間中、深刻なビザの問題が発生し、ヒューズは万全の状態で臨むことができなかった。そのため、自分の実力を正当に発揮する機会を奪われたという、何ともやるせない思いを抱えたままだ。


だからこそ、彼はセペダが次に対戦するWBC王者シャクール・スティーブンソンとの一戦の勝者に挑むことで、自らの実力を証明する機会をぜひとも掴みたいと願っている。


この試合は、『ザ・リング・マガジン』が主催するボクシング興行としては史上3度目となる大会の目玉カードのひとつで、7月12日にニューヨーク・クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催される予定だ。


もしその機会が得られなければ、ヒューズはボクシング界の現代の名王者の一人と拳を交えるチャンスにも、迷わず飛びつくつもりでいる。


「名前を挙げるなら、まずはシャクール・スティーブンソンとウィリアム・セペダ、その試合の勝者だね」
とヒューズは語った。


「それから[ワシル]ロマチェンコ。今は離脱中なのは分かってるけど、いつか彼と同じリングに立てたらって、ずっと思ってきたよ」


「あのチャンスは、ジョージに与えられたことで俺から奪われたんだよ。ロマチェンコは2024年4月、IBF王座防衛戦でカンボソスをストップしている。だから、そうだな──“ロマ”だよ」

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