ラスベガス —
マーク・マグサヨは、タイトル挑戦の可能性を維持し、土曜日にフィリピンの最も有名なボクサーの前座試合で連勝を伸ばした。
スーパーフェザー級の有力候補であるマグサヨは、右ストレートを着実に当て、メキシコのベテラン、ホルヘ・マタを上回る手数で圧倒。MGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたマニー・パッキャオ対マリオ・バリオス戦のアンダーカードで、10ラウンド130ポンド契約の試合において、判定3-0で勝利した。元WBCフェザー級王者のマグサヨに対し、ジャッジのマイク・フィッツジェラルドとジャック・リースは100-90と完封判定。グレン・フェルドマンの採点でも98-92でマグサヨが勝利した。
マグサヨ(28勝2敗、18KO)とマタ(21勝3敗2分、13KO)の試合はほとんど印象に残らず、どちらも相手を痛めつけるようなパンチを当てることはなかった。
マグサヨ(30歳)は、2023年3月のWBC暫定フェザー級タイトル戦で
ブランドン・フィゲロアに判定で敗れて以来、これで4連勝となった。マタ(24歳)はたびたびマグサヨと打ち合ったが、手数も精度も足りず、5連勝中だった勝ち星が止まった。
第10ラウンド前半の激しい打ち合いでは、マグサヨとマタが右ストレートを応酬した。マグサヨは最後の1分間にパフォーマンスを見せ、早くから会場に詰めかけていたフィリピンのファンを喜ばせた。
第9ラウンド終盤、マタは右ストレートをマグサヨにヒットさせたが、マグサヨも強烈な右を打ち返し、マタはダメージがないことを示すように首を横に振った。
競り合いとなった第8ラウンドでは、マタが前に出てプレッシャーをかけたが、マグサヨはインサイドで右をヒットさせた。
第7ラウンドでも主導権はマグサヨが握り、マタのボディに強烈な右を数発打ち込んだ。それでもマタはそのパワーに耐え、反撃を意識させることでマグサヨに無警戒で攻め込ませなかった。
第6ラウンド開始約25秒、マグサヨの右がマタを後退させたが、その後マタも反撃し、接戦の展開となった。
第5ラウンド開始20秒ほどで、マタの右アッパーがパンチの応酬の中でマグサヨを捉えた。積極的なマグサヨは手数で上回り、強烈な右を何発も決めてラウンドを締めくくった。そのうちの一発で、ラウンド終了直前にマタがバランスを崩した。
第4ラウンド約1分過ぎ、マグサヨがマタをロープに押し込み、強打を連打すると観客が歓声を上げた。ラウンド半ば過ぎには、マグサヨの右がマタの頭を大きく跳ね上げた。
マグサヨとマタの第1ラウンドと第2ラウンドは慎重な展開となったが、マグサヨの方が効果的なパンチを多く当てた。
- マグサヨの試合前には、同じフィリピン出身のユーミル・マルシャルが3ラウンドでバーナード・ジョセフにKO勝ちを収めた。ザンボアンガ市出身のスーパーミドル級で強打のマルシャル(6勝0敗、4KO)は、第2ラウンドと第3ラウンドにそれぞれ1度ずつジョセフをダウンさせた。8回戦として予定されていた試合は、レフェリーのアレン・ハギンズによって1分55秒でストップ。ドーチェスター(マサチューセッツ州)出身のジョセフ(11勝3敗1分、5KO)は、プロ入り後2度目のKO負けとなった。
Keith Idecはザ・リングのシニアライター兼コラムニスト。X(旧Twitter)では@idecboxingで連絡可能。