ラスベガス — マリオ・バリオスは、7月19日にMGMグランドで行われる「PBC on Prime Video」のメインイベントで、年老いた伝説マニー・パッキャオに容赦しない構えだ。

WBC世界ウェルター級王者のバリオス（29勝2敗1分、18KO）は、46歳のパッキャオ（62勝8敗2分、39KO）に衰えの兆しが見られた場合、ジェイク・ポールが58歳のマイク・タイソンに対して見せたような“手加減”をするつもりはないと語っている。

バリオスは、タイソン対ポール戦のアンダーカードでアベル・ラモスと激闘を繰り広げ、ダウンを奪い合った末にスプリット・ドローに終わった。その試合を間近で見たバリオスは、試合後にポールが「タイソンを最後まで引っ張ってやった」と発言したことも把握している。

「もし立場が逆だったら、パッキャオは俺に手加減なんてしないはずだ」とバリオスは『ザ・リング』に語った。「彼はリングの中で俺に同情なんてしない。それがこの競技の現実だ。俺はどんな手段を使ってでも、このタイトルを守る覚悟がある。」

「リングの中は、やるかやられるかだ。倒すにせよ判定にせよ、必ず勝って手を挙げてもらわなければならない。彼には年齢というハンデがある。俺は彼が何を仕掛けてきても対応できるよう準備している。」

多くのパッキャオ戦と同様に、今回の試合のビルドアップも敬意に満ちたものとなっている。バリオスが生まれたのは、パッキャオがプロデビューを果たした1995年よりも後だが、伝説的なキャリアを築く中で、彼を応援して育ってきた。

それでも、殿堂入りを果たした8階級制覇王者のパッキャオに対し、バリオスは「魅了されるつもりはない」と断言する。

「彼は本当に好感の持てる人物なんだ」とバリオスは語る。「だからこそ、『この人と自分のタイトルを懸けて戦うのか』って感覚になる。でも俺は悪意を持ってリングに上がる。彼を倒しにいくつもりだ。」

Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。X（旧Twitter）およびInstagram：@ManoukAkopyan をフォロー可能。