2022年と2024年の第1戦・第2戦が激闘だったのに対し、第3戦はそれに比べて印象が薄く、現在39歳のスーパースーパライト級4団体統一王者テイラーは、自身のキャリアを見つめ直している。
テイラー(25勝1敗、9KO)は近年、引退を考える一方で、アイルランド・ダブリンのクローク・パークでのラストファイトという正式な“引退試合”も視野に入れている。
「分からない。今はこの勝利をただ楽しみたい。少し落ち着いて、振り返ってから決断するつもり。それだけ」と、マジョリティ判定でセラーノに勝利した後、テイラーは語った。
「アマンダ・セラーノには本当に感謝している。素晴らしいチャンピオンだった。私たちは3度にわたり歴史を作った。私の名前は彼女の名前と永遠に結びついて残ることになる。それをとても嬉しく思う。この数年間で私たちが築いたものは信じられないほど素晴らしい。スポーツの中で、あのようなライバルがいるのは本当に幸せなこと。」
テイラーは今回の試合で、これまでのような打ち合いには応じず、セラーノに対して戦術的で冷静なボクシングを展開し、3連勝を手にした。
「今回のプランは、彼女の足を止めさせないことだった」とテイラーは言う。「前の2戦でもこういうパフォーマンスができる力はあったけど、つい打ち合いに巻き込まれてしまった。今回はしっかりと自制心を保ち、アウトボックスできたことが本当に嬉しい。」
「今回はとても賢いパフォーマンスを見せられたと思う。自分がアマンダに対してできると分かっていた内容だった。これまでの2試合は完全に打ち合いになって、私は傷だらけでリングを降りることになって、『何だったんだ?』って思ったものだ。
私のフットワークが彼女を苦しめていて、彼女は足をしっかりと止めることができなかった。彼女が何を考えていたのかは分からないけれど、自分にとっては今回の試合を少し楽にできたんじゃないかと思う。」
もしテイラーにもう1試合残されているとすれば、その最有力候補は
シャントール・キャメロン(21勝1敗、8KO)だ。
「まずはシャントールが1万人規模の会場を満員にできるかどうかを見極めるべきだと思う」とテイラーは語った。「彼女はスタジアムなんて埋められないと思う。私は、彼女が本来得る以上のお金を稼がせたと思っている。
ファンの皆さんが、自分の大切なお金を使って私を応援しに来てくれるの。本当に、世界のすべてのように感じる。これが自分の人生だなんて信じられない。これまでの歩みを振り返って、なんて素晴らしい人生なんだろうって思う。子どもの頃に夢見ていた夜が今ここにあって、また勝者として座っていられることが本当に嬉しいし、心から感謝している。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング』の主任ライター。X(旧Twitter)およびInstagramでは @ManoukAkopyan をフォロー。