サウジアラビア・リヤド―日本のスター、
中谷潤人は、土曜日にモハメド・アブド・アリーナで行われるセバスチャン・ヘルナンデス戦で122ポンド級デビューを果たし、スーパーバンタム級4団体統一王者・
井上尚弥への挑戦権を主張する構えを見せる。12回戦は、
日墨対抗「リングV」の豪華カードにおけるセミファイナルとして行われる。
中谷(31勝無敗、24KO)は、フライ級、スーパーフライ級、バンタム級で世界王座を獲得し、現代ボクシング屈指のパウンド・フォー・パウンドの一人として地位を確立する。破壊力のある左構えと電光石火のハンドスピードを武器とする「ビッグバン」は、長らく井上の牙城を脅かす最大の存在と見なされてきた。その評価は、軽量級における日本人選手の層の厚さをさらに際立たせる。
「新しい階級でも非常に仕上がっていて、自信がある」と中谷は火曜日のグランド・アライバルズで通訳を介して語る。「この試合はとても重要なので、井上戦について話をするに値する状態かどうかを確認したい。プレッシャーは感じていない。100パーセントを出し切り、ベストを尽くすだけだ」。
一方、リング誌スーパーバンタム級8位のヘルナンデスは、20戦全勝(18KO)のパーフェクトレコードを誇る。ティフアナ出身のヘルナンデスは、5月に元世界挑戦者アザト・ホバニシャンを10回判定で下し、キャリア最高の勝利を挙げた。この結果により、17試合連続KOの記録は途切れたものの、メキシコ人ファイターは非常に良い状態でこの一戦に臨む。
「この試合の話を聞いた時は驚いたし、まったく予想していなかった」とヘルナンデスは語る。「メキシコでの試合に向けて練習していたところ、トレーナーがジムに来てこのチャンスを教えてくれた。神に感謝したい。土曜日は素晴らしい試合を見せる」。
リング誌は、中谷対ヘルナンデス戦の事前分析を行い、最終的な勝敗予想を示す。
中谷潤人対セバスチャン・ヘルナンデス戦の勝敗予想
一流レベルのファイターに共通するように、中谷は対戦相手にさまざまな表情を見せる。6月の
バンタム級統一戦で西田凌佑と対戦した際には、より多くのリスクを取り、野心的――無謀とも言える――攻撃性を披露する。通常より多くのパンチを被弾したものの、最終的には優位に試合を進め、6回TKO勝ちを収める。その内容は、2024年2月に当時のバンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴを6回TKOで下した試合とは対照的で、あの一戦では、俊敏なサウスポーである中谷に対し、サンティアゴは有効打をほとんど当てられなかった。
ヘルナンデスは積極的に打ち合いを挑むスラッガーで、接近戦に持ち込もうとする。内側に入れるかどうかが鍵となる。勝つためにはそれしか道はなく、距離のある展開では中谷と渡り合う武器を持たない。中谷のタイミングと距離を消すために、自らの顎を危険にさらす覚悟で踏み込む必要がある。限られた映像を見る限り、ヘルナンデスはボディ打ちに長ける。メキシコ人挑戦者は中間距離への一撃で相手を倒してきた実績があり、ポジショニングと打つタイミングにも優れる。中谷が足を止めて打ち合う場面があれば、ヘルナンデスはその好機を逃してはならない。
理屈としてはもっともだが、井上尚弥とのビッグマッチが視野に入る中、チーム中谷は一定の慎重さを保つはずだ。中谷は名伯楽ルディ・エルナンデスの指導を受けており、現代ボクシング屈指の戦術家の一人として知られる。相手の攻撃を外させ、シンプルにボクシングさせることができれば、それが最善策となるだろう。
試合は最後まで行き、中谷が1度か2度のダウンを奪いながら大差の判定勝ちを収める展開も考えられる。ただし、「ビッグバン」は十分なクラスと洗練を示し、スーパーバンタム級4団体統一戦、井上尚弥対中谷潤人という夢の対決を世界中が待ち望む内容を見せるはずだ。
予想:中谷 潤人 判定12R勝ち