中谷潤人は土曜日、セバスチャン・ヘルナンデス戦で4階級制覇に向けた挑戦を始動する。
このスーパーバンタム級の一戦は、サウジアラビア・リヤドで開催される「
The Ring V:Night of the Samurai」の一環として行われ、
DAZNのPPVで配信される。
元フライ級、スーパーフライ級、バンタム級王者の中谷は、
将来的な対戦候補となり得るスーパーバンタム級の絶対王者・井上尚弥と同じ興行に出場し、井上はデビッド・ピカソを相手にタイトル防衛戦でメインを務める。
「パフォーマンスで期待を上回りたい」と中谷はDAZNの『On The Ground』シリーズで語る。「スーパーバンタム級で、より大きな自分の可能性を人々に発見してもらえると思う。自分を成長させるため、すべてを懸けて取り組む」。
「12月27日の試合に勝つ決意でいる。この勝利を起点に、さらに高みを目指し、スーパーバンタム級の世界王者になる」。
両者がそれぞれの試合に勝てば、「モンスター」井上尚弥(31勝無敗、27KO)と「ビッグバン」中谷潤人(31勝無敗、24KO)という日本人同士の対決が実現する可能性が高い。注目のビッグマッチは5月に設定されている。
「井上との対戦を期待する声は多いが、自分のスタンスは変わらない」と中谷は語る。「目の前の試合に完全に集中している。その結果として、そうした展開が生まれるものだと思っている。自分自身と向き合いながら、良いトレーニングを積んできた。ボクシングの内容が確実に向上していると強く感じている。どんな相手が来ても、自分のボクシングを貫く力を[ロサンゼルスで]身につけた」。
中谷は日本在住だが、2013年から南カリフォルニアで、ザ・リング誌の2024年トレーナー・オブ・ザ・イヤー最終候補にも名を連ねたルディ・ヘルナンデスの指導を受けてきた。
「ジュントは、これまで出会った中で最高レベルの“ボクシングの学習者”の一人だ」とヘルナンデスは語る。「最初からオープンな姿勢でジムに来て、我々がやってきたことに一度も疑問を投げかけたことがない。すべてを実行する。常に最高の自分になることに集中していて、より良くなるために自分を追い込み続けている。その努力を決して止めない」。
27歳の中谷は、
ザ・リング誌PFPランキング7位として、絶好調の状態でヘルナンデス戦を迎える。中谷は118ポンド級で5連勝を飾り、その間にザ・リング、IBF、WBCの各タイトルを獲得する。
6月には西田凌佑との統一戦で6回TKO勝ちを収めたばかりだ。
一方、メキシコ出身の25歳ヘルナンデス(20勝無敗、18KO)は、5月に元世界挑戦者でタフな実力者アザト・ホバニシャンを相手に10回判定勝ちを収めた。この試合でヘルナンデスは、プロ5年のキャリアで初めて7回以降まで戦った。中谷戦では大きなアンダードッグとして臨み、これが自身初の12回戦となる。
Manouk Akopyanはザ・リング誌の主任記者である。Xおよびインスタグラムは@ManoukAkopyan。