イギリス・ロンドン――英国人コンテンダーの
ジョシュ・ケリーは、チャンスさえあればIBF世界スーパーウェルター級王者
バフラム・ムルタザリエフを「滑稽に見せる」ことができると自信を見せている。
ケリーとトレーナー兼マネージャーのアダム・ブースは現在、「プリティボーイ」ことケリーにとってキャリア最大の試合を年内に実現させようと動いている。
マッチルームの代表エディ・ハーンは、154ポンド級に初挑戦するジャロン・エニスとの試合を10月にフィラデルフィアで実現させるべく、ケリー側にオファーを出していたことを明かした。しかし、
今週「ザ・リング・マガジン」のインタビューで、アダム・ブースはその提示額について「侮辱的な金額だった」と一蹴している。一方、ケリーは現在IBFとWBOの両団体でランキング3位に位置しており、どちらの王者との対戦にも飛びつきたい構えを見せている。現時点でIBF王座を保持しているのはバフラム・ムルタザリエフ、そして
WBOの新王者にはザンダー・ザヤスが君臨している。
サウジアラビア総合娯楽庁長官であり、「リヤド・シーズン」統括責任者でもあるトゥルキ・アル・シェイク閣下は、最近のTha Boxing Voiceのインタビューで、バフラム・ムルタザリエフ(23勝無敗、17KO)との対戦オファーを複数の選手が断っていることを明かした。ムルタザリエフは昨年4月、ジャック・クルカイを下して王座を獲得し、その6カ月後にはティム・チューをストップして初防衛に成功している。
しかし、ケリー(17勝1敗1分、9KO)は、その危険なハードパンチャーとの対戦を断るつもりは一切なく、自分にとっては「楽な夜になる」と断言している。
「ムルタザリエフとやるよ。全然問題ない」とケリーは火曜、
「ザ・リング・マガジン」に語った。
「The Boxing Voiceでトゥルキ・アル・シェイク閣下が話してるのを聞いたけど、誰もムルタザリエフとやりたがらないって言ってた。3人にオファーを出したけど、みんなビビってるらしい」
「うちはその試合に名乗りを上げたのに、まだ何の返答も来てない。俺はここにいるし、ムルタザリエフとやるつもりだよ」
「俺はあいつを滑稽に見せてやれると思ってる。ジャック・クルカイとの試合を見たけど、あれはあいつにとって最悪の内容だった。あいつも俺と同じで腕が2本、脚が2本ある。ただそれだけのこと。俺の方が速い。たぶんあいつの方がパンチは重いし、体もデカいかもしれない。でも問題はそこじゃない。重要なのはリングIQだよ」
「俺にはあいつを完全にひっくり返すだけのものが全部揃ってると思ってるよ」
ケリーは、WBOのランキング上位に位置していることから、新王者ザンダー・ザヤスとの対戦チャンスを得る可能性もある。現在、WBOランキングの1位は空位となっており、今月ザヤスに敗れて王座を明け渡したホルヘ・ガルシア・ペレスが2位にとどまっているため、ケリーは実質的に次のタイトル挑戦者として最も有力な位置にいる。
ザヤスについて問われたケリーは次のように語った。「本来なら、次に戦うのは俺と彼のはずだ。去年はあいつが俺の名前を出してきたけど、その時はお互いにまだ何のポジションにもいなかった」
「でも今はあいつが世界王者になった。だったら次は俺とやれよ。俺にやらせてくれよ。ランキングで次にいるのは俺なんだ。彼がいて、その次が俺。だったらやればいいじゃないか」