イングランド・ロンドン発――
ジョセフ・パーカーは、O2アリーナで
ファビオ・ウォードリーに
痛烈な敗北を喫した後も、今後もボクシングを続けると誓う。
パーカーは3人のジャッジのうち2人の採点でリードしており、勝利へ向かっているように見えたが、無敗のイングランド人ウォードリーに第11ラウンド1分54秒で試合を止められる。
ウォードリー(20勝0敗1分、19KO)は、これで年明けにオレクサンドル・ウシクとの「全王座統一戦」に臨むチャンスを手に入れることになり、一方のパーカー(36勝4敗、24KO)は、2022年9月以来となる黒星を喫し、立て直しを迫られる。
33歳のパーカーは、レフェリーのハワード・フォスターが試合を止めたおよそ1時間後、ボクシング界から引退するつもりはないと明言する。
「正直に言って、試合に負けるのは本当に最悪だ」とパーカーは会場の地下にある控室で語る。「ここで無理に明るく振る舞うつもりはないけど、人生は続く。ボクシングは自分の人生の一部だけど、妻と子どもたち、そして幸せな家庭があることに心から感謝している。
“家族のもとに戻って気持ちを立て直してから次に進みたい。でも悔しいよ。これからも前に進み続ける。これは単なる道の途中の障害にすぎないし、自分はまだ歩みを止めない。リングの中では調子も良かったし、心の中の炎はまだ燃えている。その炎を次の試合で見せなきゃいけない。
“もし次もうまくいかなかったら、そのときは本当に厳しいだろうけどね。」
ウォードリーがタイトル挑戦へ向けて突き進む一方で、パーカーは2018年にアンソニー・ジョシュアとディリアン・ホワイトに連敗し、2022年にはジョー・ジョイスにTKO負けした時と同じように、再び立て直しを図らなければならない。
彼のプロモーターであるフランク・ウォーレンはこう語る。
「お前がどうしたいか、それが何であれ、俺たちは100%お前の味方だ。これから一緒に腰を据えて話し合おう。お前は俺たちの仲間だし、それは分かってるだろう。」
パーカーは、ロープに詰められた状態でウォードリーの猛攻を浴び、立ったままストップされる形で敗れた。レフェリーのハワード・フォスターが試合を止めた判断について「早すぎた」との声も上がったが、パーカー本人はその決定に異を唱えることを拒んだ。
「試合が止められたとき、自分は大丈夫だと思っていた」と彼は言う。「でも俺がレフェリーじゃない。自分ではうまく戦えていたと思うけど、一発もらってしまった。それがボクシングだ。もちろん続けたかったけどね。
“俺は大丈夫だ。ファビオ・ウォードリー、おめでとう。彼は真のウォリアーで、タフな男だ。できればリマッチをやりたいね。」