ジェイミー・セインズは昨年10月、トロイ・コールマンを4回でストップし、空位だったイングランド・ミドル級王座を獲得。成長を続けた一年を、鮮やかなフィニッシュで締めくくった。
ロムフォード出身のパンチャーであるセインズ(11勝0敗、10KO)は、7年間プロとして戦ってきたコールマンを相手に危なげなく勝利し、かつてのような決定力を取り戻したことに満足している。現在は次戦の知らせを待ちながらジムで調整を続ける一方、先月は解説者としての役割にも挑戦した。
セインズと同門のミドル級ジムメイト、
ジョージ・リダード(13勝0敗、8KO)は、ともに12月17日に行われたマッチルームの中継に出演。この興行は、ロンドンのO2内インディゴで行われたジョルジオ・ヴィジオリ対ジョー・ハワース戦がメインを務めた。
「自分にとっては少し新しい経験だった。初めてのことだったしね。配信中に一度だけ汚い言葉を使ってしまったけど、ダレン・バーカーからは『悪くなかった』と言われたし、個人的にはかなり楽しめたよ」と、セインズは
『ザ・リング・マガジン』に語っている。
セインズは年初、フランスのピエール・ロサディーニをキャリアで初めてストップするという快挙を成し遂げた。ロサディーニはその後スーパーミドル級に転向している。そして年の終わりには、さらに実績を積み重ねる形となった。イングランド王座、コモンウェルス・シルバー王座という肩書きは確かに魅力的だが、このサウスポーはそれで満足していない。むしろ、満足すべきではないのだ。
セインズとリダードの両者を指導するトニー・シムズは、個々の成長段階という点で、セインズはブリティッシュ王者に比べてまだ2~3試合分ほど遅れていると一貫して強調してきた。そのため、両者の間で将来的に同門対決が実現する可能性について、内部では特に懸念はないという。
リダードは、
キーラン・コンウェイを破ったことで、ようやく世界レベルの有望株として正当な評価を受け始めたと語っている。一方のセインズも、
コナー・ベンやジョン・ライダーといった面々と同じ舞台に立ち、次第に規模の大きな興行に関わるようになっていることに刺激を受けているはずだ。
「解説や分析をすることは、自分のボクシングにも確実に役立っている。ヴィジオリ対ハワース戦のように、両選手から細かい部分を拾って学ぶことができるからね」とセインズは言う。
「ジョルジオは本当に素晴らしいパフォーマンスだった。最初のゴングから最後まで、100%を出し切って止まることがなかった。しかも、多くの人が忘れがちだけど、あれは彼にとって初めての10回戦だったんだ」
昨年12月に25歳となったセインズは、すでに次のステップを見据えている。
「コールマン戦では、やるべきことはやった。でも今は、とにかくもっとタイトルが欲しい。3月にはリングに戻って、イングランド王座の防衛戦を行う予定だ。その後は、そこから先に進んでいくことになる。トニーやチームと腰を据えて話し合う必要があるし、数日中には今後のプランを教えてもらえるはずだ」と語る。
これまでに得た教訓については、2025年に挙げた
ギデオン・オニェナニを相手にした10回戦判定勝ちが特に印象に残っているという。
「当時は自分が望んでいた形ではなかったけれど、あの経験は将来に向けて大きな糧になった。ああいう状況に対処して、きちんと乗り越えられたことが大きい」と付け加えた。なお、この5月17日の試合に向けたトレーニングキャンプ期間中、セインズは小さな故障や準備面での支障に悩まされていたことを当時認めている。